コラム『革靴のフォーマル度について~で、実際のとこはどうなのよっ!?』

こんにちは。。。BOSENTの清水です。。。

 

皆さん靴を買う時ってデザインはどうやって決めてますか?
単純に好きなデザインで選んでいる人って結構多いと思います。
靴屋さんの取敢えず言っとけセンテンス『冠婚葬祭でも使えます』に騙されないよう、デザイン別の靴の選び方について考えてみましょう。。。

まずは、フォーマルシーンから見ていきましょう。
ビジネスシーンと異なり原則的にはきちんとしたルールが存在しています。ですが知らんぬとは恐ろしいもので、そういった場でワンポイント付きモカシンスリッポン(通称餃子靴!)を履いた方をお見掛けすることもしばしばです。きちんとした場、例えば貴方が褒章をもらっちゃう!なんて時には完全にルールに従ってくださいね!恥をかくのはご自身ですから。。。

【フォーマルシーン】

テールコート

※燕尾服

正礼装(夜間)

 

 

ブラックパテント(エナメル)のオペラパンプスかキャップトゥ。

モーニング

コート

正礼装(日中)

正喪服

 

ブラックカーフのキャップトゥ。

タキシード

 

準礼装(夜間)

 

 

ブラックパテント(エナメル)のオペラパンプスかキャップトゥが基本。ガチガチの場でなければブラックカーフのキャップトゥも可。

ディレクターズ

スーツ

準礼装(日中)

 

 

ブラックカーフのキャップトゥ、ないしプレーントゥオックスフォード。

ブラックスーツ

 

略礼装(時間問わず)

準喪服

ブラックカーフのキャップトゥ、ないしプレーントゥオックスフォード。

ダークスーツ

 

略礼装(時間問わず)

略喪服

ブラックカーフのキャップトゥ、ないしプレーントゥオックスフォード。


【ビジネスシーン】

フォーマル                      ⇔                      カジュアル


プレーントゥ・

オックスフォード

 

2アイレット・

プレーントゥ・

ダービー

5アイレット・

プレーントゥ・

ダービー



キャップトゥ・

オックスフォード

クォーター・

ブローグ・

オックスフォード

セミ・

ブローグ・

オックスフォード



ブラインド・

ブローグ・

オックスフォード

フル・

ブローグ・

オックスフォード



エプロン・

ダービー



モンク・

ストラップ

ダブル・

モンク・

ストラップ



スリッポン







みたいな感じでしょうか?
茶靴なら1段、スエードなら2段くらい右にスライドと言ったところだと思います。

よくお客様から『オンオフ兼用で合う靴が欲しいんですけど。。。』と言われますが、もうこの際ですから言っちゃいます!

『無いです!』
いや厳密に言うなら『どっち付かずになるんであまりかっこ良くないです』という感じです。
店員さんは売りたいでしょうから、『スーツからカジュアルまで使えますよ』と言うでしょう。
確かに上の表を見てもらえれば分かる通り、あるにはあります。使おうと思えば使えるんです。
でも『合います』とは言えません。。。やはりドレッシーなキャップトゥでのノータイはおかしいですし、スリッポンでかっちりしたタイドアップは外しの領域を出ないのです。

もう一度言いますが、上の表、特にビジネスシーンはあくまで基本的な話で、参考程度に思ってください。
例えばカジュアルとしてのスーツならスニーカーでもOKでしょうし、ジーンズにダブルモンクなんかも抜け感があって素敵です。
ツイードなど素材感のあるスーツならフルブローグが映えるでしょうし、モードっぽい履きこなしならキャップトゥだってノータイに使えます。

ルールを踏まえた上での外し、遊びが出来る人が真のお洒落さんです。もし分からないことがあったら気軽にスタッフに相談してくださいね!