コラム『修理と紳士靴の製法について~これってもうダメですよね

こんにちは。。。BROSENTの清水です。。。

今回はちょっと修理の事についてお話ししたいと思います。
BROSENTの店頭には修理前の見本が置いてあるのですが、それを見たお客様に『これ直るんですか!?』と言われることがあります。
『もちろん直りますよ!ただし。。。』と言うのが今回のお話です。

 

こちらが修理前の見本。見事にソールに穴が開いてしまっています。
これ直るんです。ただし条件があります☝

条件と言うのは製法です。これグッドイヤー製法であればまず確実に直ります。
『グッドイヤー製法かどうかなんて素人には分からないよ~』と言う方の為に簡単に靴の製法の見分け方をお教えしておきましょう。

条件としてはまずコバと言われるソール脇上面に縫い糸があること。
ただしこれはダミーの可能性もあります。機械製では最も高級とされているグッドイヤー製法に見せかけるため、安価な製法の靴にダミーで付ける場合があるのです。

続いての条件は底面に縫い糸が出ていること。
こちらもただしが付くのですが、高級靴の場合は縫い糸が見えないようにするため、革の表面を少し剥がし、その下で見えないようにしている靴もあります。これをチャネリングと言います。
この場合は見えないこともあります。

更に達人になるとアッパーのソールへの入り方で見分けます。これ以外と靴屋さんでも知らない人が多いので結構通だと思います☝
グッドイヤー製法は製法の特性上アッパーが内側に巻き込みながらソールに入っています。
他の製法の場合垂直に近い感じでストンと入っています。

因みにマッケイ製法の場合は、中を見ます。
中の際沿いに縫い糸があったらマッケイ製法と判断してまず間違いありません。
上記のどれも無い場合はセメンテッド製法、ボンドでアッパーとソールを貼っただけの製法だと見て問題ないと思います。

上記のように見てみて、グッドイヤー製法だと判断されたら迷わず修理に出しましょう!
靴によっては上手に化けていたりする場合もありますので、分からなかったら気軽に持って来ていただいてご相談ください!

で、穴の開いた状態がどのように変身するかと言うと。。。

 

『靴大好きです!』という貴方ならこちら!先ほどの話でも出てきた縫い目を隠すチャネル仕様のレザーソール、これがお勧めです。

『そんなに拘ってはいないけど、同じようにレザーソールで直したい』方ならオープン仕様で直しましょう。


『滑るの何とかしたい。。。』と言う方には、まずはレザーソール&ラバーヒールをお勧めします。
踵がゴムになるだけでだいぶん滑らなくなります。見た目もチープにならないのでお勧めです。


『もっと滑らない方法は無いのか?』と言う方にはハーフラバーと言ってレザーの上にゴムを貼る方法もあります。

革に似た色のゴムもあるので、これなら見た目も安心です。


『雨の日も快適に履きたい』と言う方の為にラバーソールも多数ご用意しているので、靴の種類や用途によってご相談に応じさせていただきます。


諦めないで是非BROSENTまでご相談ください!!

 

詳しいソールの種類や、金額については当サイトの『革靴の修理』に掲載されていますので是非ご覧になって下さい!
ではまた!