コラム『神は細部に宿る~個人的推奨靴』

こんにちは。。。BROSENTの清水です。。。

今回はBROSENTで扱っている靴の中から私が個人的に気に入っている靴のお話です。

歴史的に見てメンズファッションは既存のルールの戦いでした。
レディースと比べメンズはある程度決められたルールがあります。
そうなるとその中で如何にして他との差別化を図るか!これがお洒落さんにとって大きな問題でした。

そこでキーワードになるのが『細部』、『ディティール』です。
良く着物の裏地に例えられるように、『クラシック=定番』の中に『遊び心=洒落心』を入れる、これがメンズファッションの肝です。
BROSENTにはそんな遊びクラシックの傑作が揃っています。
その中で私が最も気に入っている靴をご紹介します。
こちらです!

 

Model:Vickey(ヴィッキー)
Model:Vickey(ヴィッキー)

 

どこが普通の靴と変わっているのにお気付きですか?
『色?』違います。
色は色見本用に染めているだけなので、関係ございません。 ※因みにこちらはBROSENTのオリジナルカラー『Jewl Beetle』と言います。詳細は『オリジナルカラー』をご覧ください。
では角度を変えて見てみましょう。

 

左:Vickey、右:Allison(アリスン)
左:Vickey、右:Allison(アリスン)

 

これで分かりましたね?
右のデザインはクウォーターブローグと呼ばれるもので、ビジネスシューズの中でもベスト3に入る人気のデザインです。
これによく似ていますが、キャップが斜めに入っているのです。
名付けて『Slide Cap Toe(スライド・キャップトゥ)』!
長年『メンズシューズの新しいトゥデザインの形状ってないかな~』と考え続けてきた私が考えた新しい提案です。

こちらの靴には他にも良く見ないと分からない渋いディティールがございます。
例えばこちら。

 

 

カウンターと呼ばれる踵回りのパーツのデザインですが、波型にしてみました。
後方な上にパンツがかかると見えなくなる靴にとってはわき役となるパーツですが、そこに敢えて凝った意匠を持って来ました。

レースステイと呼ばれる靴ひもを通すパーツは俗に『アデレイド』と呼ばれる竪琴型のデザインを採用しています。

 

またBROSENTの靴が他店の靴と違うのが、外見だけでなく中の構造にも別注をかけている点。
お見せできないのが残念ですが、木型から芯材まで別注をかけており、通常は矯正靴に使うような特殊な芯材を特別に開発。
木型の設計とこの芯材のおかげで踵から付き踏まずにかけては抜群のフィット感となっています。
これも見えない所に拘るBROSENTの一つの拘りです。

どクラシックも良いですが、BROSENTの『遊びのあるクラシック靴』も如何ですか?
クラシックと言われる全てのアイテムも、世に初めて出てきた時には『奇抜』『異端』と言われていたのですから!


※その他細かいディティールに関しては『BROSENTの靴』をご参照ください。

 

 

 

BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。