コラム『私と世界の靴vol.8~エドワード・マイヤー(独)』

こんにちは。。。BROSENTの清水です。
私が靴業界に入ったころ、当時ノーザンプトン最古と言われたロータスと言うブランドを扱っていました。
記憶が正しければ1818年だか1819年だったかと思います。
そのロータスも惜しくも無くなり、現在のノーザンプトン最古は1829年のトリッカーズでしょうか。
しかし世界は広い!1596年(日本で言うと豊臣秀吉とかの時代です!)創業のメーカーが存在します!
それが今回の主役ドイツ・ミュンヘンに拠点を構えるエドワード・マイヤーです。

 

本間『メチャメチャ古いですね~!』
清水『そうね。それだけで怯むね。。。20代だかなんか遡れるらしいよ、ご先祖。サーだし、サー』
本間『グッドイヤー製法ってそんな昔からありました?』
清水『ないね。グッドイヤーの歴史はせいぜい150年くらいだから。当時は服でも靴でもほとんど誂えだったんじゃない?ビスポークなんて概念さえ無かったと思うよ』
本間『桁外れですね』
清水『そう桁外れ』

 

 

本間『靴好きの間では知られたメーカーですけど、何でまたマイヤーをやろうと思ったんですか?』
清水『ちょっとオーソペディックに興味があった時期があって。。。』
本間『オーソペディック?』
清水『オーソペディックって直訳すると「整形外科の」みたいな意味なんだけど、矯正靴のことをオーソペディックシューズって言うんだ』
本間『へ~』
清水『で、その元祖、みたいな事をどこかで聞いて是非やってみたいと』
本間『でも当時既に日本に入ってましたよね、マイヤー』
清水『そう。でもあれは既製のラインで、生産は某イギリスメーカーなんだよ。俺がやりたかったのは、ハンドソーン製法の上級ライン・レッドタンていうコレクションだったんだ』
本間『出た!マニアック!』
清水『で、本店まで乗り込んでいった訳』
本間『どうでした?お店』

 


 

清水『重厚そのものだね。何と言ってもバイエルン王朝ご用達様だから!現在の店舗はこの当時から移転したらしいけど』
本間『何か凄く高そうですね。。。』
清水『高いよ。でもミュンヘンって街中にガチで民族衣装着た人がいたりして、街自体が歴史的な感じがするんだよね。多少高くても丈夫で長持ちする本当に良い物を、っていう気質があるんだと思う。昔の後輩だった奴でミュンヘンでビスポークやってる奴がいるんだけど、その辺も関係してるんじゃないかな?聞いたことないけど。。。』

 

 

本間『へ~』
清水『展示してある靴なんかもバッキバキにポリッシュ掛けてあるし、入りにくいんだけど、店員さんは女性でフレンドリーだったよ』

 


 

清水『靴はこの辺で』
本間『終わり?』
清水『靴はね。本間オクトーバーフェスタって知ってる?』
本間『有名なビール祭りですね?』
清水『そう!毎年600万人以上が集まると言われている世界最大のビール祭り!行ったよんだよ!』
本間『行ったんすか!?どの位飲めました!?』
清水『あれどの位入るのかな~?4リットルはいったはずだ!腹いっぱいになったんで後はワイン飲んでた』
本間『まぁまぁいきましたね!』
清水『とにかく凄い人でさ!マイヤー卿のゲストってことで、一般人が入れないパビリオンだっただけど、凄いね、ゲルマン、飲むと』
本間『どう凄いんですか?』
清水『普段は真面目なんだけど、飲むと歌うわ、立つわの大騒ぎ!』

 

 

清水『ま、俺たちは一応仕事で行ってるし、おとなしく飲んでたけどね』
本間『致し方なしです。。。』

 

 

清水『左から2番目が現当主のペーターさん。その左の女性が妹のブリギッテさんだ』
本間『ドイツっぽいですね~!カチッとしてるっていうか』
清水『だな。機会があれば一度行ってみると良いよ。ビールがぶ飲み大会』
本間『良いっすね!』
清水『しかしな~』
本間『はい?』
清水『トイレの便器が異常に高いんだよな~。。。ドイツ。。。』
本間『はぁ。。。』

本間『締まりのない終わり方でしたが如何でしたか?有名じゃなくても良い靴って世界中にあるんですね?さて、次回はどこでしょう?お楽しみに!』

 

 

 

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