コラム『アノネイのお話~いや裏話(キ▼O▼)/』

こんにちは。。。BROSENTの清水です。。。
BROSENTのオーダーはフリーカラーシステムと言って黒や白以外の表革は全て店舗の職人さんによって1足1足手で染められています。
ですからお客様はお好きなデザインの靴をお好きな色で買える訳です。
そんなフリーカラーシステムを支えているのが良質の革たち。
しかしその革に現在大変な問題が生じています!
今回はそんなお話です。

 

洋の東西を問わず現在世界中の靴屋さんが困っているのが革の不足と値段の高騰です。
以前英国クロケット&ジョーンズのジョナサン社長がこんな話をしていました。
『革の値段の高騰には本当に頭を悩ませています。高騰の理由は大きく分けて二つあります。一つはヨーロッパの食生活の変化です。以前は牛肉を大量に消費していましたが、現在はそれほど多く消費していません。(大抵の革は食牛を使います)もう一つは中〇の大量仕入れです。この先がとても心配ですね。』
これが本当の理由だとすると、革の値段はこの先下がらないかもしれないです。。。(T_T)

と、まぁ嘆いていも始まりません。
ある物の中からより良い物を使うしかありません。
現在BROSENTでメインで使用している表革は2種類です。

まず一つ目がフランス・ANNONEY(アノネイ)社のVOCALOU(ボカルー)と言う革の黒。
しっかりと仕上げが施されており、光沢がしっかりしています。
厚みもあり耐久性も抜群です。

 


もう一つは同じくANNONEY(アノネイ)社のVEGANO(ヴェガノ)と言う革のナチュラル=ヌメです。
仕上げが浅く、色の変化を付けるのに適した革です。
海外の有名メーカーも茶系などはVEGANOかイタリア・イルチェア社のBETISを使っている場合が多いです。

 

 

これがまた高いんです!!(T_T)
ヌメはキズや血筋(血管の跡)が誤魔化せないため、本当に良い部分じゃないと出来ないんですね。
値段は黒の1.3~1.5倍します!
断言します!
『海外の一流タンナーの良い革を使って3万円台とかは無理です!(T_T)』
ですがこのヌメを使って靴の価格を黒と同じにしている辺りにBROSENTの甘さを感じますね(-_-;)


さて裏事情はここからです。(キ▼O▼)/
雑誌や店頭でよく『フランスの名門タナリー、アノネイ社のカーフを使用!』なんて書いてありますが、皆さん革にはランクがあるのをご存知でしたか?
革は天然ものです。人間の肌が一人一人異なるように、牛も1頭1頭皮が異なります。従って1枚たりともまったく同じ品質の革はありません。
その為革はランク付けがされて売られているのです。
いくら良いタナリーの革でもランクが下がれば、ちょっとランクが下がるタナリーの1番ランクが良い革の方が良い場合があるのです!

 

もちろんBROSENTでは1級と呼ばれる一番良い物を使用しています!
革屋さんからは『100枚に2~3枚』と言われている厳選された1枚です。
ほらほら!

 

 

BROSENTに嘘はありません!

今現在手に入る最も良質の素材を使って、お好きなデザインの靴を、お好きな色でお作りする。
しかも幅などのサイズ調整も可!
このスタイルがいつまで続けられるか分かりませんが、出来るだけお客様のお洒落のサポートをし続けたい、そう思っています。


BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。