コラム『Spectator's show! Vol.25~Navy&Navy(Side Lace)』

こんにちは、BROSENTの清水です。
皆さんスペクテーターシューズと言う言葉をご存知ですか?
1920~1930年代、スポーツや競馬の観戦は紳士淑女にとってある種の社交場でもありました。
当然皆お洒落をして行く訳ですが、そんな時に履かれていたのが黒×白や茶×白といったコンビシューズでした。
その為そういったコンビシューズの事を観客を意味するSpectator、スペクテーターシューズと呼ぶようになりました。

日本。。。いや東京。。。いや目黒区。。。いや目黒区目黒三丁目一のスペクテーター好きだと思われる私が、その一大(?)コレクションをご紹介しながら、その魅力について語っていきたいと思います。
題してSpectator's show!!
第25回目の今回はネイビー/クロコ型押し×ネイビー/スエードのサイドレースのご紹介です!

 

サッカースパイクなどでお馴染みのデザイン、サイドレース。
サッカースパイクの場合はボールに与えるインパクトの正確性を求めているのだと思いますが、甲の一番高い位置にある骨や動脈への靴の当たりを軽減する、浮きがちな甲外側をシューレースで絞められる、など機能的に優れたデザインだと思います。
見た目も派手ではないですが、インパクトがあり、前職時にはクロケット&ジョーンズなどに別注をかけたものでした。(非常に面倒がられましたが。。。)
その中で個人的に一番良く出来ていると思ったサイドレースが今回ご紹介するSoffice&Solidのサイドレースです。
良く出来ポイントはあとで説明しますね。

先程『見た目は派手ではないですが』と言いましたが、私がオーダーした物は別です(;^_^A
コンビパターンはトゥ=ヴァンプがネイビーのクロコ型押し、フェイシング~カウンターがネイビーのスエードです。
因みに元々付いていたブラックのシューレースをライトグレーに変更しています。
いや~、破壊力のある面構えですね~!
高そうに見えるかもしれませんが、型押しなのでカーフと変わりません。
お財布に優しいエキゾチック(風)シューズです。


上から見るとこんな感じです。

 

 

レースをサイドに持って来ることで見た目は意外とすっきりです。
このデザイン何故流行らないのか不思議です。。。(-_-;)

 

最初に述べた『良く出来』ポイントがここです。
この靴レースステイの根元が重なってるんです。
こうすることによって羽根の開き具合の範囲が広まり、且つ見た目が美しくなります。
いや、これはよく考えられてます!
因みに私のアイデアじゃないです。。。(;^_^A

 

残念ながらBROSENTにサイドレースはありませんが、内羽根のプレーンを使えば同じパターンのコンビは作れますよ!
その際はイタリアのConceria800社のLIPARIと言う革を使います。
内羽根のプレーンでも良いですし、ダブルモンクなんかでもカッコ良く出来そうです!

 

 

如何でしたか?
お財布に優しい型押しを使ったコンビはお洒落入門編に最適です!
日本中のスペクテーター、コンビ靴好きの皆さん、是非BROSENTで気軽にオーダーしてみて下さい!!



≪お客様の逸足≫
BROSENTのお客様がお作りになったカッコ良いスペクテーターのご紹介です!

 

 

価格、仕様等の詳細は『作例2-Ex.82』をご参照ください。⇒『こちら』



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