革底の修理 なるべく滑らなくする方法はここに有り☆

本間です。

今回は修理の際にお客様からの声が非常に多いこの話。

 

お客様「靴底の張替えをお願いします」

本間「畏まりました。だいぶ傷んでますね。オールソールにしま          しょう。同じように革で直しますか?ゴムに変えますか?」

お客様「・・・革だと滑るんですよね・・・」

 

はい!ここです☆

確かにラバーソールの方がグリップ力は高いのですが・・・

レザーソールでも滑りにくくお修理するポイントが有ります☆

 

 

それでは、どの様にすれば?レザーソールが滑らなくなるのでしょうか?

 

そのポイントはこの部分に御座います( ..)φメモメモ

 

 

上記の画像はカカト(ヒール)を真上から取った画像です。

両脇に「ポチポチ」と点の様な物が有りますね。  これは見ての通り「釘」です。

 

この「釘」が滑りに大きく影響してます( ;´Д`) これは滑るパターンですね(*_*)コェ~

 

この釘が打ってあることで【格段に革が減りずらくなり長持ちする!】と思われてる皆様!!

実はそれは余り関係が有りません💦

 

この釘は「飾り釘(かざりくぎ)」と呼ばれている言わば「装飾」の様な物です。

なので、この釘は沢山打ってあれば有るほど「丈夫」では御座いません💦

 

この釘は履いていくうちに革の部分が先に減ってきて釘の頭が剥き出しになってきます。

それが「滑り」に大きく関係してきます。(''Д'')コワイ

 

それでは、どの様にすれば「滑りにくい修理」にする事が出来るのか?

 

「釘を少な目、もしくは可能ならば【無し】にしてしまいましょう☆」

 

こんな感じに( ..)φメモメモ

 

 

接着、固定の関係で必要な場合も御座いますが、そんなに何本も沢山「釘」を打つ必要は有りません。

 

修理に出す際にこう伝えましょう。

「釘は最小限にして下さい!」

 

そう伝える事で今まですごく滑る印象だった革底の靴の

印象が変わると思います☆


 

レザーソールの場合はカカトも「レザー&ラバー」のトップリフトノ方が高級感は出ます☆

 

しかし!実際はそこまで見てる人は中々居ません(*_*) 

 

『滑りにくくなるなら見た目は拘らないよ!』と言う方はこんなパターンにすると尚更、安心感が出ます☆

 

 

ヒールの部材のみを「ラバー」にするパターンです。

 

実際にこのパターンで修理される方は多いです☆

 

オーダーシューズをお作りする時もかなりの確率で

このパターンを選ばれるお客様は多いです。

 

このパターンは安心して革底でも歩けますよ♪

 

さらに!カカトを「ラバー」変えて、更に!「ハーフラバー」を貼るパターンも御座います☆

 

ここまですれば、ほぼ「滑り」に関しては気になる事は無いでしょう☆

 

『ここまでするなら初めから全部ゴムのソールにすればいいじゃないか』

 

・・・確かにそれも1つの方法ですが、革底にはゴム底には無い

素敵な機能が御座います☆

 

1つは通気性の良さ➡ムレずらくなります。

2つ目は足馴染みの良さ➡履けば履く程に足に馴染み履きやすくなります。

 

ラバーソールは通気性が無く蒸れやすい

また、ゴムは元の形に戻ろうとする特徴から馴染みにくい。

 

『履けば履く程に足に靴が馴染み履きやすくなる』

これは革底(レザーソール)の方が実感できると思います。

 

どちらが良い!とは一言では言えませんが💦

 

それぞれの特徴を生かして履く場所やその日の環境によって履き分けるのが

本来は一番良いかと思います☆

 

今回お伝えしたかったのは、「レザーソール」でも滑りにくく履く事も出来ますよ

って事です♪

 

今まで滑るから革底の靴は履かない!って思ってた皆様、今回のブログを

ご参考に是非レザーソールの靴の良さも知って頂ければと思います☆

 

 

 

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