こんにちは、BROSENTの清水です。
履き心地の良い靴は曲線で出来ている!
何故なら足は曲線で出来ているから!
とまぁいきなり本題に入りましたが、皆さんやっぱり靴は履き心地が良い方が良いですよね~?
と言うお話です。
皆さんミロのヴィーナスはご存知ですね?
古代ギリシャの芸術は『絶対的な美の基本』を重点に置いたものが多く、女神アフロディーテを模ったと言われているミロのヴィーナスも古今東西絶対的な美として多くの人々を魅了し続けています。
その絶対的な美の特徴としてシルエットの美しさが挙げられると思います。
そしてそのシルエットの多くは曲線で描かれています。
究極の美しさは曲線に宿る、と言う訳です。
そしてこの曲線こそ履き心地が良い靴を作る最大のポイントでもあるのです!
『やや強引か。。。』と思った貴方!
確かにやや強引は否めませんが(-_-;)、事実ではあるんです。
例えば土踏まず。
曲線は土踏まずをしっかりとサポートします。
例えば踵。
曲線は丸みのある踵をしっかり固定します。
ブーツだともっとはっきり違いが出ます。
かかとは丸みを帯びて、アキレス腱部は細くなっています。
後から見た足と同じ形をしています。
例えばインソール。
黒線がBROSENTの靴、赤線が英国の某有名メーカーの靴です。
ウエスト部はより細く、前方部が内側に振っているのが分かると思います。
曲線はよりスムーズな足入れを生みます。
例えばアッパー。
BROSENTの靴は真正面から見た時に左右非対称です。
足を正面から見ると分かりますが、足の甲で最も高い位置はやや内側にあります。
二等辺三角形みたいな感じです。
曲線は甲全体を無理なく包みます。
お分かりいただけましたか?
曲線って大事でしょう?
でも実は曲線的な靴って作るの大変なんです!!
靴って革で出来てますよね?
で、それをラストと言う元型を包んで作る訳です。
このラストが。。。
こんな形だったら誰にでも作れそうですよね?
でも履き心地はどうでしょう?
ただの箱ですから言わずもがなでしょう。
ですが実際は。。。
こんなです。
更にBROSENTのラストは曲線を非常に多く用いています。
革でこれを包んで再現するその難しさは半端じゃありません。
機械でやったのではこの曲線はまず出ません。
浮いちゃうんですね。
ただ全部手でやっちゃうとコストが嵩むんで値段が高くなっちゃいます。
ではどうするか?
答えはセミハンドです。
基本は機械でやりますが、機械では再現できない土踏まずなどは手で成形します。
こうすることで適切な値段で、曲線的な靴が出来る訳です。
曲線の大切さ、お分かりいただけましたか?
是非一度BROSENTのヴィーナスをお試しになりにいらっしゃって下さい!!
BROSENTでは「染め替え」「修理」を郵送でご対応致します。
詳しくは『修理&染替えの郵送でのご依頼』をご覧ください。