ブログ『靴のディティールについて~こ、これは合わん!』

 

世の中には絶対に組み合わせてはならない物があります。

例えばハブとマングースとか、ワインに納豆とか。。。

靴の仕様にも同じようなことがあります。

BROSENTの靴は自分の好みで好きな仕様を組み合わせることが出来ますが、ただ好きと言うだけで組み合わせていくととんでもない物が出来てしまう可能性もあります。

実際オーダー時には私たちの方でも『それとこれは合いませんね~』とアドバイスしながら決めていくので、安心して頂いて良いのですが、知識はあるに越したことはありません。

そこで今回はテイスト別の仕様についてお話したいと思います。

 

 

まずはこの2足の靴をご覧下さい。

 

 


 

ウェルト部分とソール部分に注目して下さい。

アップにしてみましょう。

 


 

左は≪フラットウェルト&シングルソール≫と言う仕様です。

革靴の基本的な仕様で、ドレスにもカジュアルにも対応する便利な仕様です。

右は≪スプリットウェルト&ハーフミッドソール≫と言う仕様です。

スプリットウェルトはストームウェルトなどとも呼ばれますが、基本的にカジュアルの仕様です。

写真のハーフミッドソールやダブルソールなどカジュアル仕様の厚いソールとの相性は抜群ですが、シングルソールとの相性はあまり良くありません。

 

視線をもう少し後ろにずらして見てみましょう。

 


 

どちらもウェスト、土踏まず周辺ですが、≪フラットウェルト&シングルソール≫のコバは丸めてあります。

俗に丸コバと言われる仕様です。

一方≪スプリットウェルト&ハーフミッドソール≫の方は平らのままになっています。

これを平コバと言います。

ボリューム感のあるソールには平コバの方が相性が良いです。

 

続いて底面の形状です。

 


 

左はフィドルバックと言う底面を盛り上げた仕様で、右はフラットバックと言う仕様です。

何故盛り上げるかと言うと、底面に立体感を出してグラマラスに見せるためです。

つまりドレッシーに見せるために行います。

と言う事は≪スプリットウェルト&ハーフミッドソール≫の靴にこの仕様を持ってくると変、と言う事です。

≪スプリットウェルト&ハーフミッドソール≫の場合はやはりフラットバックの方がバランスが良いです。

 

アッパーも見てみましょうか。

 


 

違い分かりますか?

シューレースを通す穴の部分が異なります。

左は補強の金具が見えない様に革の裏側に付けてあります。

裏ハトメと言う仕様です。

一方右は表に付けてあり、表ハトメと言います。

すっきりとした裏ハトメは基本的にはドレス仕様です。

ただカジュアルっぽい靴にも合わせることが出来る比較的マルチな仕様です。

表ハトメは完全にカジュアルとなります。

例えば最もドレッシーな靴の一つ、黒のキャップトゥを表ハトメにしたら。。。やっぱり変です。。。

 

手の込んだ仕様や、珍しい仕様はあるとついつい選びたくなりがちです。

ですが靴によっては選ばない方が良い場合もございます。

お客様がその靴を履いてどこかで『変な靴』と思われない様に、一応ご説明はさせていただいています。

ですが私たちがお伝えするのはあくまでもセオリーです。

たまに私たちでも『それは思いつかなかった!!』と言う事もありますので、一緒にカッコ良い靴を作りましょう!!

 

 

 

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BROSENTの靴の特徴に関しては『BROSENTの靴』でご覧いただけます。

オーダー方法に関しては『How to Order~オーダーの方法』でご覧いただけます。