コラム『オーダーをやって分かった事~既成靴の限界』

 

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

長年既成靴屋をやっていた私がオーダー屋に転向して分かったことがあります。

本日はそんなお話です。

 

BROSENTは靴屋さんです。

一部既成靴(黒のみ。常時10%オフで販売しております!)の取扱いもありますが、基本はオーダーです。

BROSENTを始めるにあたり、まずは木型の作成から行いました。

オーダー屋なのに何で最初から木型を作るかと言うと、基本の木型を作り、それをベースにすることで、販売価格を大幅に落とす事が出来るからです。

 

話を戻しましょう。

通常木型って履き心地に影響する後半部分はあり物を利用し、つま先の形状だけ変えて作る場合が殆どです。

何故なら後半部分の設計は難しいからです。

ですが今回は徹底して履き心地に拘りたかったので、一から設計しました。

メチャメチャ面倒がられましたが。。。(;^_^A

で、出来たのが現在のラストです。

 

 

先にも書きましたが、私は長年インポートの靴に携わってきました。

Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)でも、Tricker's(トリッカーズ)でも、CARMINA(カルミナ)でも、Riccardo Bestetti(リカルド・ベステッティ)を初め数々のメーカーでオリジナルの木型を作ってきました。

その私が『この位の幅でちょうど良いだろう!!』と思って作ったのがこのラストでした。

結構自信あったんですよ、本当は。

ですが!ですが!

今現在で200足以上のオーダーを頂いていますが、約3~4割の方に幅補正を行っているんです!!

お客様一人一人の足幅に合わせるオーダーなので、それはそれで良いのですが、これは私が想像していた以上でした。

 

と言う事は、既成靴を買っている方の3~4割の方はレングス、長さが合っていない、と言う事になります。

既成靴の場合大概ウィズ、幅で強引に合わせるので、レングス、長さは二の次にされてしまっているのです。

なので既成靴屋さんをやっていた時代はなるべくシルエットやウィズを揃えないで、色々試せるMDを組んでいたんですが、お客様はやはり『このブランド!』と言う買い方をされる方が圧倒的に多く、やはりウィズで合わせるしか方法がありませんでした(T_T)

本当はレングスが合ってないと土踏まずの位置がずれてくるので履き心地が悪くなるんです。

 

 

上の写真のように変な皺が入っている場合がそうです。

接客をしていても残念ながら半数近くの方のレングスは合っていません。

そう言えば友人でもあるスペイン・カルミナの社長トニーが言っていたことがあります。

『日本人って人により幅が結構違うよね。ヨーロッパの人はそれほど大差ないよ』って。

既成靴では限界があるのかもしれません。。。

 

BROSENTでは縦と横がばっちり合った靴をお好みの色で、しかも既成靴を大きな差無い金額で購入可能です。

是非一度お試しになってみて下さい!!

 

 

 

 

 

5月のBROSENTはイベントが盛りだくさんです!!

 

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