コラム『Remember past order vol.46~俺に言わせろ』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

BROSENTの職人本間君の『お客様から「BROSENTって何屋さんですか?」と聞かれる。ついては「オーダー屋で御座います!」ってブログを書いて欲しい』と言う依頼の元始まった企画『Remember past order 』。

長年靴屋をやっていますが、メンテナンスの先生級の知識と技術を持った靴屋って実はそうそうありません。

なので≪メンテナンス屋≫でも≪染替え屋≫でも間違ってはいないんですが、やはり『靴好きの靴屋と、靴好きのメンテナンス屋が考え出した靴を是非履いてもらいたい!我々はオーダー屋です!』と言う事を知って頂きたい!と言う訳で、毎回過去にお客様がオーダーした靴を私なりに解説していこうと思います。

お買い物の参考にして頂ければ幸いです。

では参りましょう!

 

オーダーの靴を決める時に皆さん一様にお迷いになるのが色です。

特に茶系はどんな色にしようか悩む方が殆どです。

ライトブラウン、ミディアムブラウンはそうでもないのですが、一番人気のある濃い茶色になるとバリエーションが豊富なため選びにくかったりするようです。

私たちも一緒に雑誌やネットを見ながらあ~でもない、こ~でもないと楽しみながら作るんですが、ある程度ルールを分かっていると大変便利です。

と言う訳で本日は濃い茶色のお話です。

 

 

まず基本を押さえましょう。

茶色には赤みが弱い茶色と、赤みが強い茶色があります。

並べてみましょう。

 


 

左が赤みが弱い茶色、所謂≪焦げ茶≫です。

右が赤みが強い茶色、所謂≪赤茶≫です。

もっと赤みが強くなると、バーガンディやボルドーと言った色になります。

 

では靴で見てみましょう。

 


 

左が≪焦げ茶≫、BROSENTで言うところの≪Traditional Brown(トラディショナルブラウン)≫で、左が≪赤茶≫、同じく≪American Cherry(アメリカンチェリー)≫と言う色になります。

極論を言えばお好みで選んで頂ければ良いのですが、履くシチュエーションを選ぶのが大人と言うもの。

そこは使い分けたいと思います。

 

まず≪Traditional Brown(トラディショナルブラウン)≫から。

 

 

落ち着いた雰囲気を出したいならこちらです。

ビジネス、特にスーツスタイルが中心の方は最初の1足としてはこちらをお勧めします。

もちろんジャケットスタイルにもバッチリです。

服との相性ですが、黒系の服は避けた方が無難です。

ネイビー、チャコールグレー(濃いグレー)、ブラウン系と好相性です。

 

続いて≪American Cherry(アメリカンチェリー)≫を見てみましょう。

 

 

華やかな雰囲気を出したいならこちらの方が良いでしょう。

ファッションを楽しむことにかけては群を抜くイタリア・ミラノのビジネスマンが好むカラーです。

派手に見えますが、様々な色と相性が良く、焦げ茶だと重くなりがちなライトグレーとも合わせられる万能カラーです。

 

この赤の強さによって顔つきが変わるので、目的を意識して選ぶと良いと思います。

因みにクリームで言うと。。。

 

 

左が赤みのほとんど入っていない≪ダスキーブラウン≫、真ん中か少しだけ赤みの入った≪ダークブラウン≫、右が赤みの強い≪レッドマホガニー≫です。

赤みの強い茶色には他に≪バーガンディ≫≪レッドタン≫などがあります。

もっとも様々なクリームを使った方が色に深みが付いてくるので、1種類ではなく何種類か持っていた方が良いと思います。

 

 

BROSENTでは『これより赤弱め』とか『これとこれの中間』みたいなオーダーの仕方も出来るので、茶靴を買うならぜひ候補に挙げて下さいね!!

 

 

 

 

本日ご紹介した靴は『Ex.52』『Ex.80』でご覧いただけます。

BROSENTの靴の特徴に関しては『BROSENTの靴』でご覧いただけます。

オーダー方法に関しては『How to Order~オーダーの方法』でご覧いただけます。

オリジナルカラーに関しては『オリジナルカラー』でご覧いただけます。

 

 


 

 

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