コラム『サイズ調整のお話~ちゃんとやろうよ』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

オーダー、染替え、リペア、メンテナンスと革靴に関するサービス全般を手掛けるBROSENT。

それも靴屋さん出身のオジサンと、靴のメンテナンス屋さんのオジサンがタッグを組んだから出来る芸当です。

その様々なサービスの中に≪サイズ調整≫と言うのがあります。

文字通り幅が緩かったり、きつかったりするのを調整する訳です。

結構な頻度でお持込があり、最近では地方からわざわざご来店いただく事も。

『もしかして、俺日本一サイズ調整やってるかも。。。』なんて思っちゃいます。。。(;^_^A

で、昨日私ある事に気付きました。

 

 

週に最低2~3足は持ち込まれる人気(?)のサービス、サイズ調整。

修理屋さんでも同様のサービスを行っているところがありますが、悲しいかな修理屋さんはフィッティングは専門外です。

幅伸ばしは当たる箇所を確認して、専用の道具を入れるだけなので大概どなたでも出来ますが、ゆるい場合はきちんとフィッティングを確認してやらないといけないので、ちょっと難しいかもしれません。

と言う訳でBROSENTの出番になる訳ですが、私先日ある事に気付きました。

ある2つのブランドの靴が圧倒的に多いんです!!

ちょっと名前を書くのは差し控えますが、共通しているのはネットで買った方と、靴屋さんではないお店で買った方が多い事。

まぁネットはしょうがないですよね、実際履けないわけですから。

問題は靴屋さんではないお店で買ったケースです。

私聞くんですよ、『お店の方「これで良い」って仰ってましたか?』って。

大概『特に何も。。。ちょっと大きいかなぁとは思ったんですけど、いけるかなと。。。』

だったり、酷いと。。。

『紐靴なんできつく締めれば大丈夫ですよ』

なんて事も!!

それで何万、十何万もする靴を売ってしまうんですから、恐ろしい限りです。。。

靴を売るなら少しはお勉強してから売ろうよ。。。教わる人がいないなら教えるからさぁ。。。と思ってしまいます。

 

で、持ち込まれた場合どうするかと言うと。。。

 

まずどの程度大きいか触って確認します。

 

 

続いて一度脱いで頂いて、お足の実測を測定します。

 

ここから調整に入るんですが、まずはインソールで調整を行います。

 

概ね2枚程度が限界です。

 

 

靴の形状によってはつま先部分を薄くしたりして調整します。

靴の形状によって2枚入れると指先がきつくなる場合もあるので。

 

 

ブランドの半敷きは剥がしてインソールの上に貼るので見た目は調整前と同じようになります。

ご安心ください。

 

それでもダメな場合は。。。

 

 

踵にパットを入れます。

これで踵の抜けを強制的に防ぎます。

これでダメな場合は!

『ごめんなさい』します。

 

靴のフィッティングはとても難しいです。

私でも百発百中とはいきません。

靴は天然素材で出来ているので、1足1足変化の仕方が異なります。

また履く方のコンディションも大きく影響します。

そこまでは読み切れないからです。

なので毎回真剣勝負です!!

お買いになる方も気を付けて買いましょうね!!

本当はサイズ調整なんてしない方が良いんですから!!

 

 

簡易的なものになりますが、Web上でのフィッティングの判定も行っております⇒『簡易フィッティング判定』

サイズ調整の価格などをお知りになりたい方は⇒『Other Repairs~その他のお修理』

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