瓶入りクリームと缶入りクリーム 何が違うの(・・?

本間です。

 

今日はスゴク基本的な内容のお話ですが

これから「靴のメンテナンス」をちゃんとやろう!

って思ってる方や、もしかすると間違って使ってた!

なんて方もいらっしゃるかもしれません。

 

所謂「靴クリーム」ですが・・・画像の様に

「瓶入りクリーム」と「缶入りクリーム」が

有りますよね。

 

何が違うの(・・?

そんな内容のお話です。

 

 

靴のメンテナンスをするのに必要不可欠な「靴クリーム」

皆様はどんなクリームを使用してますか?

 

今回は「瓶入りクリーム」と「缶入りクリーム」が一般的に良く見かける種類だと思うので

この2つの違いをちゃんと覚えておきましょう。

 

まずは「瓶入りクリーム」からご説明しますね。

 

 

上記の画像の様な「ガラス瓶」に入ってるクリームです。

コチラは「乳化性クリーム」と呼ばれている種類のクリームになります。

 

中に入っている成分は大まかに言うと「水」「油」「ロウ」の3種の成分を

混ぜ合わせて作られています。

 

水と油は混じらないのでその為に「界面活性剤」と言う乳化剤を使用して・・・と話すと

マニアック過ぎてしまうので詳しく知りたい方はネットで調べて下さい(笑)

 

この「乳化性クリーム」の特徴は「水」が含まれている事です。

革の乾燥を防ぐ為の「保湿」には水分が必要不可欠です!

 

では先程お伝えした3つの成分「水」「油」「ロウ」のそれぞれの役割をご説明します。

 

「水」・・・革への染み込み(浸透力)を助け、潤いを革に与えます。

「油」・・・染み込ませた「水分」を保湿させ革の潤いや発色を持続させます。

「ロウ」・・・革の表面にワックスコーティングによる光沢(ツヤ)を与えます。

 

如何でしょうか。「乳化性」のクリームは革に浸透させ保湿し、艶出しも行えます。

普段から使う基本的なクリームとしては「瓶入り」の乳化性が適してますね。

 

続いては「缶入り」クリームです。

 

 

上記の様な「缶」に入っているクリーム・・・と言うには少し硬く「ワックス」と言った方が

適してますね。

先程の「乳化性クリーム」とは別の名称で「油性ワックス」と呼ばれています。

ツヤが出るクリームとしてコチラを選んで使用している方も居るかもしれませんね。

 

この「油性ワックス」の特徴は「水」が含まれていないことです。

「ロウ」をベースに少量の「油」で構成されています。

 

「水」が入っていないので・・・革に染み込みません。

革に染み込まないと言う事は「保湿効果」が無い事になります。

 

じゃあ・・・何に使うのか?

 

この「油性ワックス」の特徴は殆どが「ロウ」なことです。

先程の乳化性の3つの成分で「ロウ」の役割を説明しましたよね。

 

ロウ・・・革の表面に残りワックスコーティングにより光沢(ツヤ)を与えます。

 

そうです。この「油性ワックス」は艶出し等の仕上げ用に使用するのです。

「乳化性クリーム」だけでも十分にツヤは出ますが、更に「つま先」「カカト」等の

ポイントにツヤを出したい場合に使用する「仕上げ剤」的な役割に使います。

 

ハイシャインや鏡面磨きと呼ばれるピカピカに靴を光らせる時にもこの「油性ワックス」を使用します。

ただ、革の表面に「ロウ」のコーティングをするだけなので、「油性ワックス」ばかりを使用してしまうと

革の乾燥が進み傷みに繋がっていきます。

 

日本では「ハイシャイン」「鏡面磨き」などの艶出し専用として認識されていますが

「ロウ(「ワックス)」は水を弾く効果が有るので海外では「防水効果を高める」道具として使用される事もあります。

 

また表面に薄いコーティングをする事で「細かいキズ」から守ると言った効果も御座います。

その場合は「ハイシャイン」や「鏡面磨き」の様に厚塗りする必要はなく、薄く靴全体に馴染ませ

ブラッシング、カラブキで仕上げると言った方法を行います。

 

やはり使い方は様々ですが「仕上げ」として使用する事が主ですね。

 

ここまで読んで頂いて・・・「瓶入り・缶入り」クリームの特徴はご理解頂けましたか?

 

それでは、この2つのクリームは使うとしたらどちらを使えば良いのか?

それはコチラです。

 

 

 

乳化性クリームです。

水分・油分で革を保湿する事でしなやかさを持続させ、

ロウ分で革の表面をコーティングしツヤを与えてくれる。

 

革靴を長持ちさせる為に必要な成分がこの「乳化性クリーム」に含まれています。

 どちらを使えば良いのか迷ったら迷わず「乳化性クリーム(瓶入り)」をおススメします。

 

じゃあ「油性ワックス(缶入り」は別に使わなくても良いの?と言う事になりますが。。。

・・・正直、「乳化性クリーム」をご使用頂いていれば使わなくても構いません。

 

もっと光沢が欲しい!等の場合は乳化性クリームだけでは艶出しの限界は有りますので

油性ワックスが必要になりますが・・・

 

ただ、乳化性クリームのツヤは革本来の素材感が感じられる美しく自然なツヤで私は好きですけどね☆

「ビッカビカ✨」のハイシャインよりもね( ̄ー ̄)ニヤリ

 

以上です。

今回のお話はあくまでも一般的な方達へのご紹介です。

 

靴が好きで磨くのも大好き!と言う方達は、クリームのブランドや磨き方などに

拘って「靴磨き」「メンテナンス」を楽しんでいると思いますが、そこまでやるのはちょっと・・・

と言う方も沢山いらっしゃるのが事実です。

 

靴は大事にしたいから、基本的なお手入れ方法だけ知りたいんだよな・・・

 

雑誌やネットで「靴磨き 方法」や「靴のお手入れ方法」と検索するとそれはそれはマニアックな事ばかりが

上位でどうして良いのか解らなくなっちゃってるんですよね。

 

そんな時は是非、僕等「専門店」のスタッフにお尋ね下さい☆

ブラシからクリーナーからクリームまで最低限、これはやって貰うと良いですよ。と言った

アドバイスもさせて頂きます。

 

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