こんにちは、BROSENTの清水です。
先日『アッパーの縫い糸の色を変えたい』と言うご注文がありました。
もちろん出来ますよ！！
私も過去に≪Crockett&Jones（クロケット&ジョーンズ）≫のチャッカやローファーをそのような仕様でオーダーしたことがあります。
カッコ良いですよね！？
ですが実はこれ何点かご了承を頂かないと出来ないんです。
カラーステッチをご希望の方、参考になさって下さい。
まずはそのお靴を見て頂きましょう。
ダークブラウンのアッパーに赤のステッチです。
分かりますかね？
ちょっとアップにしてみましょうか。
キャップの部分とか。。。
履き口やカウンター部など全ての部分を赤のステッチで縫製してあります。
アクセントになりつつも同じ暖色なので派手さも無く上手くはまっていると思います。
因みに通常のオーダー時、アッパーのステッチは『マッチング』となっています。
要はアッパーの色と同じ色、と言う事ですね。
アッパーが黒ならステッチも黒、フリーカラーシステムで染める場合はアッパーと一緒に染めるので無色のステッチとなります。
はい、ここで早くも第１の条件です。
フリーカラーシステムではご利用いただけません。
何故なら。。。
アッパーと一緒にステッチも染まっちゃうからです。。。(-_-;)
なので選べる素材は。。。
スエード。
先ほど書いた≪Crockett&Jones（クロケット&ジョーンズ）≫の時もスエードでの発注でした。
ネイビースエードにオフホワイトや、ダークブラウンにオレンジのステッチなどです。
これは問題ございません。
型押しレザーの≪ベルーガ≫。
これもOKです。
ただし後で出てくるのその他の条件がOKならのお話です。
因みに先ほどご紹介した靴。
あれはフリーカラーシステムではございません。
先ほどご紹介した靴はフランス≪アノネイ社≫の≪ボカルー≫と言う革を使っています。
元々染まっている革なんで、こちらもご利用いただけます。
続いての条件は。。。
メンテナンスでクリーム塗るとステッチの色が変わっちゃうよ、です。
当然です。。。(;^_^A
先に上げた≪ボカルー≫や≪ベルーガ≫でお作りした場合メンテナンスで同色のクリームを使うと、ステッチの色が変わっちゃいます。
当分は無色のクリームを使うか、根性入れてステッチをギリギリで避けてクリームを塗るか。。。
とにもかくにもこれをOKして頂かないといけません。
そして最後の条件は焼けです。
使用していく内にやはりステッチの色も褪せてきます。
これはどんな素材を使っても同じです。
これらの条件をご了承頂ければこんな靴もお作りすることが出来ます。
永遠にキープ出来る訳ではないので何となく儚い感じもしなくはないですが、カッコ良いんで良しとしましょう！！
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