コラム『BROSENT知恵袋Vol.2~革質がもっとも良いと思っている革を教えてください』

こんにちは、BROSENTの清水です。

さて突如始まりましたこの企画。

皆様からの革靴に関する様々な疑問やお悩みにお答えするこの企画、『BROSENT知恵袋』。

質問が来なかったら自然消滅という無責任な形でスタートしましたが、早速頂きました!!

しかも超難問!!(゚Д゚;)

さぁ、どうなることやら。。。

 

『質問です。現状革質がもっとも良いと思っている革を教えてください。』

 

これは難しい!!

何故なら~!!

 

・人の好き好きが左右するから

・革の種類、色にもよるので、『どこどこの革』とは言いづらい

・革の悪口になってしまう恐れがあり、革屋さんに迷惑をかけてしまう可能性がある

からです。

 

なのでまずは当たり障りの無いよう良い革、の条件を考えてみましょう。

今回はグッドイヤー製法の靴を作るならの条件付きです。

 

 

革は適度な厚みがあり、しなやかで、傷の少ない物がベストです。

何でもそうですが、厚みを持たせると丈夫になる代わりに基本的に固くなります。

ただこれだと履き心地が悪くなりますね。

良い革は厚くてもしなやかである程度の柔らかさがあります。

つまり耐久性と履き心地を両立できると言う訳です。

でもこの2つの条件が整っていてもそこら中傷だらけでは商品に出来ません。

なのでこの3つを高い次元で揃えている革が良い革と言えます。

 


先ほど傷は駄目だと書きましたが、傷や血筋、トラ(しわ)がある革は顔料や樹脂で誤魔化していない、リアルな革、だとも言えます。

 

 

条件がある程度分かったからと言って『このタンナーの一番!』とは言えないので革の難しさです。

革はプラスティックなどと違い天然ものです。

革と言えば元々皮、要は皮膚です。

人間にも『肌が綺麗ね~』と言われる人もいれば、『肌荒れが気になるの~』と言う人がいるように、靴に使われる牛さんにももちろん差異があります。

お肌が綺麗な牛さんだけを革にしていたら商売が成り立ちません。

従ってある程度肌のきめの細かくない牛さんも入れざるを得ません。

そこで生まれるのが等級です。

例えばBROSENTでメインで使用しているフランス≪Annoney(アノネー)社≫。

世界中の所謂高級靴と言われる靴を生産しているメーカーはまず必ず使用していると言っても過言ではない世界的タンナーです。

BROSENTでは≪Vocalou(ボカルー)≫と≪Vegano(ヴェガノ)≫と言う革を使用していますが、どちらにも等級があります。

一流と言われるタンナーの革でも下位の等級の革であれば、少しランクが下がるタンナーの上位等級より悪い場合もあります。

なので『どこどこが一番!』とはなかなか言いづらい、と言う訳です。

 

 

因みに今現在世界の高級靴メーカーの使用が多いのは。。。

Annoney(アノネー) フランス

DU PUY(デュプイ) フランス

ILCEA(イルチェア) イタリア

HAAS(アース) フランス

辺りでしょうか?

黒の革で有名なところもありますが、個人的には少し落ちると思います。

 

とこんな感じです。

 

如何でしたでしょうか?

お役に立ちましたでしょうか?

 

引続き革靴に関する疑問、お悩みをバンバン送っちゃってください!!

 

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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