コラム『BROSENT知恵袋Vol.3~ポリッシュドバインダーカーフのお手入れ方法』

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの革靴に関する様々なお悩み、ご質問にお答えする連載企画『BROSENT知恵袋』。

本日は人気のあのモデルのメンテナンス方法に関するご質問にお答えします。

『某C社の「ポリッシュドバインダーカーフ」の日頃のケア方法…水性クリーナーとクリームは一応染み込んでいるようですが、通常の染料染め靴と同じケアでよいでしょうか?』

 

こちらのお靴ですね?

 

 

英国≪Church's(チャーチ)≫の名作≪Shannon(シャノン)≫です。

 

今回はメンテナンスのご質問と言う事なので本間先生にもご協力いただきます。

 

そもそもポリッシュドバインダーカーフ、所謂ガラス革とかアドバンとか言われる革は、コスト削減から生まれたものです。

ガラス革は1960年代の大量生産&大量消費の時代に多く使用されました。

革を一切無駄にしないために革の表面を薄く削ってキズなどを消し、上に樹脂を被せたものです。

生産側からすればコストが抑えられるというメリットがあります。

履く側からすると、値段が安く、表面は革ではなく樹脂なので水に強いという特徴もありますが、履き心地は硬く、樹脂が割れてくる可能性があるというデメリットもあります。

 

ではメンテナンス方法はどうなんでしょう?

 

『樹脂の厚みにもよるんですが、安い靴の使われているガッチリ樹脂の革の場合クリームが殆ど入りません。その場合は。。。

 

 

リムーバーで表面の汚れを取ったあと。。。

 

 

クリームエッセンシャルを塗ります。その後は普通の靴と同じでブラッシングと乾拭きです。

普通のカーフと違いクリームを塗った後時間をかけずにやるのがコツです。

クリームエッセンシャルだけでも十分綺麗に仕上がりますが、最後に「油性ワックス」を薄く塗り磨き上げるとより美しい艶感が出ます。

通常の乳化性のクリームは油分が多めの為、革表面に余計な油膜が残りツヤ感が出ずらくなるのであまりおススメしません。

 

 

一方ご質問のポリッシュドバインダーカーフですが、理由は分かりませんが、安価なガラス革と違い多少クリームが染込みます。

ですので普通のカーフと同じでメンテナンス方法で大丈夫です。』

 

なんだ簡単じゃないですか!!

普通のガラス革はクリームエッセンシャル、ポリッシュドバインダーカーフは乳化性クリームです。

皆さんお分かりいただけましたでしょうか?

 

 

 

今後もお悩み、ご質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

 

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    小牧弘尚 (日曜日, 17 11月 2019 17:30)

    非常に勉強になりました。

  • #2

    BROSENT (日曜日, 17 11月 2019 17:50)

    小牧様、ありがとうございます。
    役に立って何よりです!