コラム『BROSENT知恵袋Vol.4~内羽根の羽根の開き方について』

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの革靴に関する様々なお悩み、ご質問にお答えする連載企画『BROSENT知恵袋』。

本日は靴の羽根(靴ひも周り)の開き方についてのご質問にお答えします。

偉そうに言う訳ではなりませんが、良い質問だと思います。

 

『紐靴を結んだ時、羽根が甲側にいくにつれて広がる、自分の目線でいうと三角形になるのが雑誌などを見てると理想的なようですが、認識正しいですか?』

 

 

ある意味正しい、ある意味正しくない、と言ったところでしょうか。

理由としましては靴の製法によっても異なるからです。

ですので正確に言うと『グッドイヤー製法の靴の場合紐靴を結んだ時、羽根が甲側にいくにつれて広がる、自分の目線でいうと三角形になるのが理想的』です。

 

 

これ私の足なんですが、この靴履いて3年になります。

厳密に言うと少し開き過ぎです。

私甲高いもので。。。(;^_^A

3年だったらもう少し閉じている方が理想です。

 

で、何故『グッドイヤー製法の靴の場合履き始めの内は少し開いていた方が良い』と言われているかと言うと。。。

 

 

グッドイヤー製法は切るとこんな感じになっています。

インソールとインソールの間にコルクが詰まっているのが分かりますね?

これが履いている内に体重で少し潰れてくるのです。

潰れてくると靴の中の体積が広がりますから。。。

 

 

最初から羽根がくっ付いていると。。

 

 

こんな風に羽根が重なっちゃう可能性が出てきます。

なので『少し開いていた方が良い』のです。

ではどのの位開いていれば良いのでしょうか?

私は靴屋さんになった25年ほど前『1cmから1cm強』と習いました。

ですが色々見てきて一概にはそう言えないじゃないかと最近思っています。

 

 

足の裏には3つのアーチがあります。

赤線が良く言われる土踏まず、内アーチです。

因みに青線を外アーチ、黄線を横アーチと言います。

で真ん中にある黒の破線が大体靴の紐が来る位置です。

この部分って内アーチの一番内側辺りで、私は中アーチって呼んでるんですが、少し凹んでいるんです。

なのであまり体重がかからない場所なんです。

と言う事は凹みづらいんですね。

 

また凹み方は体重に関係してきます。

太っている方はやはり1cm前後開いている方が安心ですが、痩せている方は太っている方ほど凹みません。

なので普通~痩せている方は太っている方ほど開きが必要ないのではと思っています。

 

と言う事で結論!!

 

『太っている~普通の人は1cm程度、普通~痩せている人は6mm~7mm程度開いているのが良い!』

 

と言うのが私の最新学説(?)です。

 

因みにマッケイは下に沈まないので、ハンドソーンのフルビスポークは最初から足型でラストが作られている(はず)で、中物(コルクなど)はクッション程度にしか入れない事が多いので、グッドイヤー製法の靴程開きはいりません。

 

と言う感じです。

 

如何でしょうか?

お役に立ちましたか?

 

 

今後もお悩み、ご質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

 

 

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BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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