コラム『BROSENT知恵袋Vol.5~フレンチカーフってどこの革ですか?』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの革靴に関する様々なお悩み、ご質問にお答えする連載企画『BROSENT知恵袋』。

最近同じファッション業界の方から『凄く役に立ってます!』と言われました。

おじさん役に立てて何よりです。

皆さんも是非質問を送って下さいね。

連載終わっちゃうんで。。。(T_T)

さて本日は素材についてのご質問です

 

『先日靴を買ったら箱に‟FRENCH CALF”って書いてあったんですが、どこのタンナーの革ですか?店員さんに聞いても「フランスの革です」しか言ってくれませんでした』

 

 

なるほど。

確かに≪FRENCH CALF=フランスの革≫だけではどこの革か分かりませんね。

ずばり!私も分かりません。(;^_^A

ただメーカーさんが何故≪FRENCH CALF≫と書いたかは分かります。

 

一般的に海外の靴メーカーが、タンナー(革メーカー)が付けた名前をそのまま使用することは意外と少ないです。

 

 

例えばBROSENTでメインに使っているフランス≪アノネイ社≫の≪VOCALOU≫や≪VEGANO≫は当然フランス製です。

なのでメーカーによっては≪FRENCH CALF≫と記載することがあります。

何故≪VOCALOU≫とか≪VEGANO≫と書かないかと言うと、消費者の方にどこの革か知られたくないからです。

理由はいくつかありまして、『安い革を使っていることを知られたくないから全ての素材名をはっきりと書かない』とか、『何らかの理由でタンナーを変える時に色々と面倒だから』などがあります。

中には全然フランス製の革じゃないのに、『フランスの革が高級で有名だから』って言うのも見た事があります。

嘘ついているようにも見えますが、≪フレンチフライ≫や≪フレンチキス≫と一緒なので、難しい所です。。。(;^_^A

 

他にも。。。

 

 

BROSENTでも使用している世界的に有名なスエードタンナー英国≪チャールズ・F・ステッド社≫のスエードもそのままの名前で使用している所が少ないです。

例えば英国のC社では≪SUPER BUCK≫を≪REVERSE CALF SUEDE≫と呼んでいました。

良い素材なのでこれは恐らく後者の理由でしょう。

 

因みに『これタンナー何処?』と聞いても教えてくれるタンナー(人)と、教えてくれないタンナー(人)がいるので、販売しているスタッフが知らない事もある訳ですね。

 

と言う訳です。

答えは出せませんでしたがお役には立ちましたでしょうか?

 

 

今後もお悩み、ご質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

 

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    小牧弘尚 (土曜日, 30 11月 2019 14:54)

    大変にお勉強させて頂きました。

  • #2

    BROSENT (日曜日, 01 12月 2019 10:52)

    小牧様
    それは何よりです!