ブログ『革ってエコロジーだって~Haasって知ってる?』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

先日古い友人であるフランスの方が来日されたということで、久々に会ってまいりました。

本日はその彼が務める会社のお話です。

 

 

その彼とはかれこれ20年来の付き合いになります。

名前はジャック・クレスさんと言います。

知り合った当時は。。。

 

 

アメリカの靴ブランド≪Allen Edmonds(アレンエドモンズ)≫のインターナショナルマネージャーを務めていました。

写真は2001年にアメリカの≪Allen Edmonds(アレンエドモンズ)≫の本社のあるウィスコンシン州ポートワシントンで行われたインターナショナル会議に撮影したものです。

因みに後列右から2番目がジャックさん、その隣が私です。。。(;^_^A

 

ジャックさん≪Allen Edmonds(アレンエドモンズ)≫で働く前は今は亡きフランスのタナリー≪コスティル≫で働いていた革のスペシャリストです。

≪Allen Edmonds(アレンエドモンズ)≫退職後、現在フランス北東部に位置するアルザス地方にある≪Haas≫というタナリーで働いていらっしゃいます。

その彼が今回東京浅草で行われた≪レザーフェア≫に出展するというので会ってきたわけです。

久々のレザーフェアを楽しみにしていたのですが、待ち合わせ時間を間違えた私は終了時間にギリギリに着いてしまい、撤収作業を手伝いに行っただけになってしまいました。。。(T_T)

 

皆さん≪Haas≫ってご存知ですか?

ネットなんかでは≪アース≫と記載されていることもありますが、今回直接ジャックさんに確認したところ私の耳には『ハース』と聞こえました。

『H付いてるだろ?』って言ってましたし。。。

今回は≪Haas(ハース)≫で統一しますね。

日本ではBROSENTでも使っている≪Annoney(アノネイ)≫や、≪DuPuy(デュプイ)≫などの方が有名ですが、≪Haas(ハース)≫もそれらに負けない高級皮革メーカーです。

靴では≪John Lobb(ジョンロブ)≫、≪Edward Green(エドワードグリーン)≫、≪Tricker's(トリッカーズ)≫、≪Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)≫など英国のトップメーカーはほとんど使っていますし、≪HERMES(エルメス)≫や≪CHANEL(シャネル)≫など錚々たるブランドに革を提供しています。

 

私のイメージでは。。。

 

 

プリントレザー、日本でいう型押しや。。。

 

プルアップ、日本でいうオイルレザー系が強いイメージがあります。

今回のブースでも多数並んでいました。

今流行りのムラムラっとしたやつもありますね。

 

個人的には細かい柄のプリントレザーが気になりました。

 


 

と言っても到着後5分くらいで撤収になっちゃったんですけどね。。。(;^_^A

撤収作業中面白いものを見つけました。

革はクルクル巻いてしまうんですが、≪Haas(ハース)≫では。。。

 

 

こんな箱にしまっていました。

なんか軍が使ってるみたいな金属製の箱です。

『これカッコイイよね!』なんて話していたところ周りを見たら。。。

 

 

何故かフランスのタナリーだけが同じ箱を使っているのです!!

こちらは青。

他にも。。。

 

シルバーや赤を使っているところも。

話を聞いたら全て同じメーカーが作っているとのことで、『フランスに1社しかないんだ』とのことでした。

超マニアックなフランスタナリーあるあるでした。。。(;^_^A

 

 

この後一緒に行った元後輩の≪Foster&Sons(フォスター&サンズ)≫のY君と3人で食事に行ったんですが、その時ジャック氏から色々と面白話が聞けました。

ちょっと表立っては言えません!という話も多かったので、書けるだけ書きますね。

 

・大手ナタリーは経営に非常にコストがかかるのと、貴重な革を抑えたいためビッグメゾンによる買収が続いています。有名な≪Annoney(アノネイ)≫や≪DuPuy(デュプイ)≫は≪HERMES(エルメス)≫の傘下ですし、イタリアの≪イルチェア≫も≪LVMH≫の傘下だったと思います。因みに≪Haas(ハース)≫は≪CHANEL(シャネル)≫のグループだそうです。

・≪Haas(ハース)≫で使用している原皮は100%フランス産だそうです。ほんとのフランスタナリーやイタリアのタナリーもフランス原皮が多いそうです。これは子牛を食べる文化が根付いているからだそうで、アメリカや南米などでは成牛を食べるため、靴でいうとソールなど分厚い革しか作れないそうです。

・ダイエットなどの影響でフランスでも牛肉の消費量が落ちているそうです。また某隣国の買い占めもあり、革の値段は世界的に高騰しているとのことです。

・革は基本的に食牛から作られます。革産業が無ければ革は全て捨てるしかありません。だから革はとってもエコロジーなものなんだ、そうです。

 

何か将来的に暗い感じがしなくもないですが、最後のお話で救われました。

そんな革に携わる仕事が出来て良かったな~と思った昨晩でした。。。

 

ジャックさんまた会いましょう!!

 

 

 

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