コラム『BROSENT知恵袋Vol.6~出来るだけ簡単な靴磨きの方法を教えて欲しい』

 

12月9日(月)は外部商談のため開店時間を15時からとさせていただきます。

ご不便をおかけいたしますが、予めご了承ください。

 

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの革靴に関する様々なお悩み、ご質問にお答えする連載企画『BROSENT知恵袋』。

本日はメンテナンスについてのご質問です。

 

 

『靴磨きは何時もお店に出していたんですが、自分でやってみたい。ネットやSNSを見ても何やら難しく、あんなピカピカで良いんでしょうか?もっと日常的に出来る簡単なやり方ってないですか?』

 

 

こちらは当店で靴をオーダーして頂いているお客様からのご相談です。

確かに靴磨きってここ10年ほど雑誌なんかに頻繁に取り上げられていますが、どうも『職人的!!』な感じで書かれていることが多いように思います。

昔は子供がお小遣い稼ぎで父親の靴を磨いたりしていたんですから本来そんな難しいものじゃないんです。

そこで本日はごくごく簡単な日常的な靴磨きの方法をお教えしたいと思います。

 

 

まずご用意していたくのがブラシです。

靴全体に付いた埃などを除去します。

この時は細かい部分に溜まった汚れが取りやすいので柔らかい馬毛のブラシがお勧めです。

 

続いては。。。

 

 

リムーバー=汚れ落しです。

なぜ汚れ落しを使うかと言うと、『使用中に付着した汚れを取る』為でもあるのですが、『前回塗ったクリームの除去』する為でもあります。

革は素肌と一緒だと考えてください。

お化粧毎日落としますよね?

お化粧の上にお化粧しないですよね?

肌荒れ=乾燥の原因になるので、前回塗ったクリームは綺麗に落としてしまいましょう。

 

汚れ落しは水性=中性の物をお勧めします。

昔使われていたアルカリ性の汚れ落しだと強すぎますし、酸性だとちょっと弱すぎます。

中性程度が通常使いにはベストです。

 

 

リムーバーによる汚れ落としに使うのはややざらついたコットンなどが良いです。

TシャツやドレスシャツでもOKですが、良いシャツ=100~120双以上だと滑り過ぎて落とせないのでご注意ください。

ハイシャインなどに使う柔らかい布だと引っ掛かりが悪く汚れが落ちにくいです。

 

 

この布に少量取って靴全体を拭っていきます。

ごしごしやる必要はないです。

軽く全体を2~3回やるのがコツです。

1回目で汚れを浮かせるので、2回目、3回目の方が良く汚れが取れます。

 

これでスッピンに戻りました。

ちょっとマットな感じになっていると思います。

 

 

続いては栄養補給を行うために乳化性の靴クリームを塗ります。

お化粧の場合クレンジングの後は化粧水、乳液となりますが、乳化性クリームにはその両方の成分が入っているので、一発で出来ちゃいます。

 

因みに横にある小さいブラシはクリーム塗布専用のブラシです。

布で塗っても良いのですが、『量の調整が難しかったり』『布がクリームを吸ってしまうので、減りが早くなってしまう』のでこちらを使うのがお勧めです。

 

 

よく『クリームはどの位の量塗れば良いですか』聞かれるますが、少なくて良いです。

片足につき写真程度の量を2~3回塗れば十分です。

それ以上は浸透しないので無駄ですし、栄養過多はカビの原因にもなります。

顔面に思いっきり油を塗った状況を想像して下さい。。。分かりますね?

 

 

少量のクリームを良く伸ばして全体に塗って下さい。

上の写真は甲部に塗っていますが、塗り始めはかかと部分など芯が入っている固い部分から始めるのがベターです。

固い部分は浸透しにくいため、ここである程度クリームをブラシから落としてしまいましょう。

そうすることでライトブラウンなど染みになりやすい革もきれいに仕上げることが出来ます。

 

 

その際靴のコバと言われるソールの側面にも塗ると良いです。

ここも革なので栄養を与えた方が良いですし、靴全体が綺麗に見える効果があります。

 

全体がマットな感じになったらOKです。

ちょっと心配ですが、ここから一気に光沢が出てくるのでご安心ください。

 

ここで再びブラシの登場です。

 

 

今回は『クリームを馴らすこと』『浸透しきらないクリームを除去すること』が目的となります。

ですからブラシは最初に行ったブラッシングと違い、ハリのある豚毛や化繊などがお勧めです。

 

で、問題がここから!

 

 

よく高速で小さくシャカシャカとブラシをかけているのを見ます。

これ靴屋さんのスタッフさんなんかもやっていますが、これアウトです!!

 

さきほど今回のブラッシングの目的として『浸透しきらないクリームを除去すること』と書いたのを覚えていますでしょうか?

この小さくシャカシャカだと、折角ブラシが除去したクリームをまたすぐ革に戻しちゃうことになるんです。

 

ブラッシングをする際は。。。

 

大きなストライドでシャッカシャッカとやって下さい。

本間先生曰く『早くやっても光沢感は変わらないですよ。分かってないか、パフォーマンスです、あれは。。。』だそうです(;^_^A

 

で、最後にグローブで残ったクリームを更に除去すると。。。

 

 

こんな感じになりました!

普段使いとしては十分、と言うかビジネスの場においてはむしろ適切な光沢だと思います!!

1足にかかる所要時間は5分もかかりません。

簡単なので是非やってみて下さい。

 

 

 

今後もお悩み、ご質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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