愛用歴20年以上≪アニリンカーフクリーム≫

本間です。

 

私にとって日々のメンテナンス業務には絶対に欠かす事の出来ないクリームが有ります。

 

英国製の「メルトニアン」時代から

もう20年以上愛用しています。

靴にも革小物にも抜群の仕上がりを常に約束してくれる頼もしい1品です。

 

そんな頼もしいクリームとはコチラ。

≪M.モゥブレィ アニリンカーフクリーム≫です。

 

 

まず、アニリンカーフクリームの「アニリン」とは?

 

水性染料で仕上げたカーフです。

通常の革は最終工程として「顔料」で仕上げるのが殆どですが「アニリンカーフ」は水性染料で仕上げた後に顔料等は使用しないナチュラルで透明感のある仕上げが特徴です。

 

BROSENTのオーダーシューズで行う「フリーカラーシステム」による染色や染料のみで仕上げる「革靴の染替え」はそれに近い仕上げ方法ですね。

 

顔料や仕上げ剤を使用しない事で革本来の美しさが引き出せる事が魅力の「アニリンカーフ」ですが

弱点は通常の顔料仕上げに比べると「シミ」「色褪せ」が起こりやすいと言った事は確かに言えます。

 

ただ、仕上げ剤を極力使用しないので「毛穴」が塞がれずに残ってる事からクリームの浸透性が

高く「エイジング(経年変化)」を最大限に楽しめるメリットが有ります。

 

と!少し難しいお話になってしまいましたが「アニリンカーフ」とはそんな特徴の革です。

 

シミになりやすく色落ちしやすい…そんなお手入れが難しそうな革に使用出来るクリームと言う事は!
『ツヤの有る革なら大抵は使用出来る安心感』がアニリンカーフクリームには有るんですね。
※エナメル、爬虫類等の一部特殊レザーには使用出来ません。
だから愛用し重宝するんです。
例えば、少し乾燥してしまった店頭サンプルのブーツもたまにお手入れをするんですがそんな時は。

 



 

これだけでツヤツヤです。
クリーナーは使わんないの?
はい。本来のしっかりしたメンテナンスには「クリーナー」は勿論使用した方がベストです。
ここでまた少し難しい話。

通常のクリームの殆どが中性に対して≪アニリンカーフクリーム≫は「弱アルカリ性」です。

この「弱アルカリ性」の特徴は「油脂」「皮脂」等の油分を分解する効果が有ります。

と言う事は?前に塗った古いクリームの油分等を分解して取り除く効果が有る訳です。

 

汚れ落とし専用のクリーナー程の効果は見られなくても、多少は汚れを分解する効果が含まれてるので

私の個人的な考え方ですが、基本的なお手入れの30%位の効果は有るのではないか?と思います。

私物の『ブライドルレザー』の革小物にも。

 

 




 

アニリンカーフクリームを塗ってブラッシングして乾拭きする!3ステップでお手入れ完了!
特に革小物の場合は「皮脂」も付着しているのでより効果的に使用出来るクリームですね。
忙しい時に履こうとした靴が…
普段使ってる革小物が…
そんな時にアニリンカーフクリームが助けてくれますよ。
≪M.モゥブレイ アニリンカーフクリーム≫実はスゴイ実力と個性を持った1品でした。
これが私が20年以上「愛用」している理由です。
過去に≪M.モゥブレイ アニリンカーフクリーム≫の販売元 (株)R&Dさんでのインタビューでも
語ってますのでお時間有ったらご覧ください⇒  マイスターインタビュー 記事

 

下記サイトでアニリンカーフクリーム他、私がおススメするアイテムのご紹介をしております。

宜しければ靴磨きのご参考にしてみて下さい。

 

≪靴磨きをこれから始めてみようかなと言う皆様へ≫

 

これだけは揃えておきたい!!クリエイターサイト≪MyBest≫靴磨き職人がおススメするシューケアアイテム10選に紹介されました。

 

シューケアメーカーに20年以上務めた経験と実績から皆様におススメしたいアイテムをご紹介してます。⇒ シューケアアイテム何を揃えれば良いの?とお悩みの皆様はコチラをご覧下さい

 

 

スエードや靴以外の革製品(お財布やハンドバッグ等)も普段のメンテナンスをすると長くご愛用頂けます。⇒  揃えておきたい革製品のお手入れグッズ10選

 

 

 

靴と共に長く大切に使いたくなるアイテム10選!拘りのシューホーンやシュートリーのご紹介です。

本当の靴好きは道具にも拘りたい!持っている事で喜びを感じられる名品をご紹介してます。1歩でも長く大切な靴と付き合う為に。靴を綺麗に保管する為に考えられたこだわりのアイテム10選

 

 

 

≪革靴の染替えについて≫

デザインや素材によりお見積もりをご案内致します。

納期は大よそ2か月~3か月程のお預かり期間を頂きます。

デザインや革の素材によっては染め替えが行えない場合も御座います。

その他詳細はこちらをご覧ください⇒  革靴の染替え詳細