BROSENTのフルメンテナンスは「一手間」加えてより良い仕上がりに!

本間です。

 

今回は私のお家芸⁉の「シューケア(靴のお手入れ)」のご案内です。

 

急な雨に降られてずぶ濡れになってしまった「サントーニ」のスリッポンシューズ。

 

乾いた後に「色褪せ」「乾燥」等々・・・

ご自身でメンテナンスしたけど中々、キレイに戻らない・・・

 

今回はBROSENTのマイスターコース!

フルメンテナンスでお預かり致しました。

 

それでは、今回は画像も多いので早速始めていきましょう。

まずはお預かりした「サントーニ」のお靴です。

 

 

急な雨に降られてずぶ濡れになってしまった事で下記の様な事が起こりました。

 

・乾いた後、元々の色より薄くなってしまった

・クリームを入れてみたけどあまり変わらない

・革の表面がカサカサと乾燥しているのが治らない

 

 

恐らく、濡れた事で革が柔らかくなり元々の仕上げ剤が割れてしまっている様です。

色に関しても乾燥による色褪せや染色自体が雨水で抜けてしまった様に思います。

元は「焦げ茶」っぽいカラーだったとの事です。

 

通常のメンテナンスでもある程度の回復は可能ですが

今回は少々お時間とご料金を頂き「マイスターコース(フルメンテナンス)」で

お預かりする事でご了承頂きました。

 

マイスターコース(フルメンテナンス)とは下記の様な作業を行います。

 

・クリーニング(水洗い)

・色の補修(染料仕様)

・保湿

・補色・艶出し

・コバ・ウェルト等の保湿・補色

・レザーソールの場合はソールの保湿

 

それでは早速、作業を開始致します。

まずは有る程度の汚れを除去する為、「汚れ落とし」を使用して下地を整えます。

 

革の表面上の汚れやクリームを予め取り除いてあげる事でこの後のクリーニング時に

水が染み込みやすくなり、革の内部の汚れをより洗浄する事ができるのでとても大切な作業です。

 

 

その後、クリーニング(水洗い)に移ります。

まずは革靴全体に水を染み込ませる作業を丁寧に行います。

 

この際、中途半端に水を染み込ませる事で「シミ」の原因にも繋がります。

またクリーニング(水洗い)効果も半減してしまうのでここは重要な作業ポイントです。

 

スポンジやタオルなどを使用して革靴全体に水を染み込ませるのですが私は「ブラシ」を使用して

水を染み込ませます。使用するのは専用の「クリーニングブラシ」。細かいシワや隙間にも効率よく水が染み込みます。

 

 

つま先からカカト、コバの隙間などしっかりと全体を湿らせた後、革靴のクリーニング専用の石鹸

「サドルソープ」を使用して靴全体をクリーニングしていきます。

 

この際、「泡」にその靴の色が強く出ている場合は普段「靴クリーム」を塗り過ぎているか

汚れ落とし(クリーナー)が上手く出来てない可能性が御座います。

 

 

今回お預かりした靴はかなり「泡」が茶色くなりました。

クリームの塗り過ぎか、染色が弱く染料が水で流れてしまっている事も考えられます。

 

両足、しっかりとクリーニングを行い革の内部に蓄積された落とせる汚れはごっそりと

洗い流します。

 

その後、型崩れを防ぐ為、シューツリーを入れて半日くらい乾かします。

画像先(左)がクリーニング後

画像後(右)が半日ほど乾かした後

 


 

さて、汚れもごっそり抜けてサッパリしました。

ここから復元に入ります。

 

通常の店舗の「フルメンテナンス」ではこの後、保湿➾補色➾艶出しを行うと思いますが

BROSENT(ブロセント)ではここで「一手間」加えます。

 

色褪せを補修する為、通常ですと「靴クリーム」を使用します。

それでも色褪せが少し気になる場合は「色乗りが良い顔料系クリーム」を使用して整える事を行いますが!BROSENT(ブロセント)ではもう少し攻めた補修を行います。

 

それは「染料」による染色補色です。

 

 

靴クリームや顔料系クリームだけではその場はキレイに仕上がった様に見えますが

色褪せに関しては根本的な解決には繋がっておりません。

使用する事でまた元の状態に戻ってしまう事が殆どでは無いでしょうか?

 

染料で革自体の色褪せを整えてあげる事でより発色が豊かになりお仕上りにも影響致します。

技術的な部分なのでBROSENT(ブロセント)の様な「染色技術」が有ってこそのご対応になります。

 

 

左右共に「染料補色」で色を整えた後、しっかりと保湿していきます。

ここで使用するには「デリケートクリーム」。

 

水分をメインに革に浸透させ繊維自体の乾燥を整えてあげます。

 

 

デリケートクリームはお肌のスキンケアで言うところの「化粧水」です。

これをするかしないかで大きく変わりますよ。

 

さて、これでほぼ「革」のコンディションは整いましたので最後に補色、艶出しを行い

仕上げの作業に入ります。

 

 

同色に近い「乳化性クリーム」を方足にお米3粒分位を目安にして靴全体に伸ばしながら

シッカリと塗布していきます。

ここでクリームを塗り過ぎてしまったら元も子も有りません。

少量のクリームで仕上げる事がキレイに仕上げるコツと言うかポイントですよ。

 

その後、ブラッシング、カラ拭きして完了です。

※コバ、ウェルト、ソールのケアは行いますが割愛させて頂きます。

 

 

如何でしょか。このあくまでも「自然な仕上がり」。

如何にも「磨いた!!」と言う感じでは無くしっかりと痛んだ箇所を整えてあげる事が、

今後長くこのお靴をご愛用頂く為に大切だと私は考えます。

 

Before ➾ After で改めてご覧ください。

 



 

以上がBROSENT(ブロセント)のマイスターコース(フルメンテナンス)の作業の流れの

ご案内でした。

 

革の素材によっては回復が難しい場合も御座いますが、

回復の見込みが有る場合はその靴に有った最善の方法で仕上げさせて頂きます。

是非、BROSENTにご相談ください。

 

マイスターコース(フルメンテナンス):3000円+税~

納期 :1週間~10日程 ※混雑具合により変更する場合が御座います。

 

色褪せが酷い場合は「染替え」でのご対応になる場合が御座います。

特に・コードバンや仕上げ剤が強い革等

 

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