こんにちは、BROSENTの清水です。
先日靴好きの方なら1度はお名前を聞いたことがあるファッションライターのI氏が靴のフィッティング調整をしにいらっしゃってくれました。
プロの方に信頼されるというのはありがたいお話です。
ですが本日のお話はフィッティング調整のお話ではございません。
持って来ていただいたお靴がちょっと面白かったので今日はそちらのお話をいたします。
お持ちいただいたのはこちらのお靴です。
3アイレットのプレーントゥです。
羽根の形はV字型をしていることから俗にVフロントとも呼ばれるデザインです。
タイトルにメーカー名が出ちゃっているので先に言っちゃいますと、こちらイタリアの≪Enzo Bonafe(エンツォ・ボナフェ)≫と言うメーカーのお靴です。
このメーカーちょっと不思議な雰囲気をしており、イタリア靴派の方だけではなく、イギリス靴派の方にもファンが多いメーカーです。
この辺りの意匠だけ見ると何となくイギリスっぽいですが。。。
コバ周りの出っ張り具合なんかはやっぱりイタリアっぽいです。
イギリスとイタリアを合体させたような雰囲気がここんちの特徴です。
靴版≪ルチアーノ・バルベラ≫と言ったところでしょうか?
アッパーはそれこそ本当にカーフです。
『一昔前の高級おじさん靴並みに光ってますね~!(笑)』と盛り上がりました!
製法は。。。
前半分がハンドソーン製法で、ウェストから後がマッケイ製法です。
本当ならウェスト部分をヴェヴェルウェストにしてコバを抑えるのが最高級のやり方ですが、それを簡略化するためにやる作り方です。
この靴I氏曰く『1990年代』のものらしく、ハンドソーン製法なのにソールが乾燥しているせいか少し硬かったです。
しばらくミンクオイルかなんか塗っても良さそうです。
今回は全敷きを使って調整するので半敷きを剥がしてみました。
するとクッション材にはスポンジではなくフェルトを使用していました。
ビスポークブランドが中物(インソールとアウトソールの間に入れるもの)として使用することはたまにありますが、半敷きの下に入れるのは珍しいです。
こちらの靴をお持ちいただいたI氏、結構甲が低いんですね。
でも『この靴ちょっとパターンが変だと思いませんか?』と言うので見てみると。。。
確かに羽根がかなり近いようです。
『う~ん、これだと〇〇さんみたいな足の方には厳しいですね~』なんて話をしながら何とか履けるようにはさせていただきました。
で、しばらく靴を見ながら『あぁでもない』『こぅでもない』と靴オタクたちの会話が続いたんですが、私ふとあることに気づきました。
『も、もしかしてこの靴って。。。』
『こう履くのが正しいんじゃないかなぁ。。。』
I氏、本間君『えぇぇぇっ!!』
確かに一般的にはあり得ませんが、理論的にはこうすることにより甲が低い方でも問題なく羽根を締めることが出来るはずです。
内羽根式外羽根、とでも言うんでしょうか?
まぁ8割、いや9割はパターンが悪いのが原因なんでしょうけど、個人的にはそうだったら面白いな~、と。。。(;^_^A
いつかこの作戦BROSENTでも使ってみようかな~、と密かに思う私でした。。。
I氏様、面白い靴を見せていただきありがとうございましたm(__)m
ではでは。。。
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