コラム『BROSENT知恵袋Vol.44~グッドイヤーとマッケイの超簡単な特徴&見分け方』

 

こんにちは、BROSENTの清水です。

皆さんの靴に対するお悩みや質問にお答えする『BROSENT知恵袋』。

本日は『グッドイヤー製法とマッケイ製法の靴の見分け方と特徴』に関するご質問にお答えします。

 

革靴には多くの製法が存在しますが、有名なのは『グッドイヤー製法』と『マッケイ製法』だと思います。

ほんのちょっとでも靴のことを知っている方なら聞いたことがあると思います。

本日はこの製法についてのご質問にお答えします。

質問は。。。

 

 

『靴の初心者です。グッドイヤー製法とマッケイ製法と言うのがあるのは知っていますが、製法ごとの特徴を知りたいです。あと見分け方も。製法の図をよく目にしますが、何のことかさっぱり分かりません。』

 

 

確かに!!(笑)

図はよく見ますが、あんなもの覚えてどうしようって言うんでしょうか!?

靴屋さんになりたいなら理解してないとまずいですが、一般の方があんな構造覚えて何になるのか!?

私も不思議です!!

覚えなくて結構です!!(笑)

 

ただご質問者の方の言う通り『その特徴』と『見分け方』を知っておくとお買物をする時に役に立ちそうです。

 

ではまず『見分け方』からいってみましょう。

 

まずはマッケイ製法から。

マッケイ製法は。。。

 

 

原則インソールの淵に沿って縫い糸があります。

これがあればマッケイ製法、ないしマッケイ製法系(細かい話は無し!)の製法と言って間違いありません。

ただし!

 

 

こんな感じで全敷きの場合糸が見えない場合があります。

 

 

こうやって際をめくれば糸が見えますが、店頭の商品でやるのはやめましょう。

破壊行為で捕まります。

大人しく店員さんに聞きましょう。

 

続いてグッドイヤー製法ですが。。。

 

 

コバの上面に縫い糸が見えているのがグッドイヤー製法だと思われている方が多いと思います。

合ってはいますが、完ぺきではありません。

 

 

この靴はどうでしょう?

これ実はマッケイ製法です。

厳密に言うとマッケイグッド製法、MG(エムジー)などと呼ばれる製法なんです。

イタリアではブラックラピッドと呼びます。

簡単に言うとマッケイ製法を行った後、もう1枚底に革を張り付けて、グッドイヤー製法のように縫い付ける製法です。

なので外側に縫い糸が見える訳です。

マッケイグッドもマッケイの仲間なのでインソール脇に縫い糸が見えるのでそれで判断しましょう。

 

まとめると。。。

 

『原則、中に縫い糸が見えるのがマッケイ製法で、中に縫い糸が無くてコバに縫い糸があるのがグッドイヤー製法です』

 

では『見分け方』が分かったところで、『特徴』へいきましょう。

もう超簡単に書きます。

 

≪マッケイ製法≫

・履き心地が柔らかい

・ただしクッション性に乏しく、長距離の歩行には適さない

・ソールの張替は可能だが、1~2回程度可能

 

極論あまり歩かない事務職の方、車移動が多い方向き

 

≪グッドイヤー製法≫

・履き始めは固く、馴染むのに時間がかかる

・クッション性が高く、長距離歩行に適している

・ソールの交換が可能で、条件(アッパーの状態など)次第では3~4回程度可能

 

極論歩く方向き。長持ちします。

 

と言う感じです。

 

と言う訳で本日の答えは。。。すでに書いちゃってますね。

では一言。

 

 

『製法の≪見分け方≫と≪特徴≫が分かると買い物に便利だよ。≪構造≫を覚えてもあまり意味はないよ(多分)。』

 

 

ではでは。。。

 

 

引き続きお悩み、疑問、質問を受け付けていきますので、是非お気軽にご質問下さい!!

 

≪質問受付≫

ご質問は『コンタクト』からお願いしたします。

BROSENT知恵袋に質問です、みたいな事を書いておいてください。

あとお名前は出しませんのでご安心ください!

 

 

 

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