ブログ『姫路訪問記 vol.4~コードヴァン新喜皮革様編Part2』

 

こんにちは、BROSENT(ブロセント)の清水です。
短期連載『姫路訪問記』。
前回は≪新喜皮革≫さんの原皮から鞣しが終了するまでをお送りしました。
まだお読みでない方はまずはそちらからご覧ください。⇒『こちら』
本日はその続き、馬のお尻の革がコードヴァンになるまでのお話です。

 

 

前回鞣し終わって出来たものが上の写真です。
そしてこれをひたすら乾かします。

 

 

まだ色が入っていないため表に置いておくと色焼けしてしまうので、暗くした部屋で乾燥させます。
乾かすこと実に4ヵ月!
完成した物が。。。

 

 

これでもまだコードヴァンとは言えません。
ただこの段階になるとコードヴァンとそうでない部分がハッキリしてきます。
真中が一番最初にもお話ししたお尻の割れ目部分です。
この部分はコードヴァンではありません。(しかし後でお話ししますが、奇跡のコードヴァンって言うのもあるんです)
もう少しアップで見てみましょう。

 

 

左下の荒い部分はただの革、右上のスベスベしている部分がコードヴァンとなります。
ここで社長がある道具を取り出しました。

 

 

これ何だと思いますか?
実はこれランドセルの大きさを確認するための道具だそうです。
これでランドセルが取れる革か、取れない革か確認するそうです。

そして前述した奇跡のコードヴァンのお話が登場します。

 

 

皆さん、コードヴァンのベルトって見たことありますか?
高いですよね~!!
ただ大概のものは継ぎと言って何枚かのパーツを繋ぎ合わせて1本のベルトにしています。
1枚で取ってあるものもたまにありますが、このお尻の割れ目部分の皺がどこかに残っています。
これはお尻の皺のある辺りの下にはコードヴァン層と言われる層が無い為です。
ですが100枚のうちの数枚位の確率でこの下にもコードヴァン層があるものがあるらしいんです!!
まさに奇跡のコードヴァン!!
これが出てきた場合はベルト用で確保して一般には出さないそうです。

さぁ次の段階へいきましょう。

 

 

≪太鼓≫に入れて色付けや、油分の注入を行います。

 

 

職人さんが1枚1枚チェックして。。。

 

 

また乾かします。
当日は残念ながら乾かし中の革はなかったんですが、これ一面に干してあったら壮観だったでしょうね。

 

 

ようやく完成したのがこちら。
こちらは恐らく顔料コードヴァン用なのでまだ色は入っておりません。
そしていよいよお尻の革がコードヴァンなる瞬間がやって参ります。

 

 

現在では作っている所もないと言う昔から使っているローラーのような機械で表面を潰していきます。
この作業をグレーディングと言います。
こうすることで。。。

 

 

皆さんが知っているツルツルのコードヴァンとなります。

 

 

更に別の機械でプレスをかけていき。。。

 

 

完成です!!

1枚の革を作るのに実に10ヶ月以上の時間をかけて作られるそうです。
≪黒桟革≫もそうですが、やはり良い物を作るには時間がかかるんですね!

≪坂本商店≫さんも≪新喜皮革≫さんも共通しているのは手間暇を惜しまず、時間をかけて作っていること。
そしてその仕事に対しプライドと熱意を持っていること。
職人魂をビシビシと感じました。
私もそれを商品化して売る人間として、『こりゃちゃんとお客様に良さを伝えて売らないと失礼だな』と身が引き締まる思いがしました。

≪黒桟革≫と≪コードヴァン≫。
日本が世界に誇る2大皮革。
これからも力を入れて販売していきますので、皆さん宜しくお願い致します!!

最後に心より工場見学を受け入れて下さった≪坂本商店≫さん、≪新喜皮革≫さん、本当にありがとうございましたm(__)m


ではでは。。。

 

 

 

 

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