こんにちは、BROSENT（ブロセント）の清水です。
今からご注文頂いても間に合わない可能性もありますが、あと２ヶ月くらいしたら嫌な梅雨の時期がやってきます。
雨の多い日本では梅雨の時期に関わらず雨用の靴は必需品です。
本日は雨に強い革や仕様をご紹介しようと思います。
是非最後までお付合いください。
まずはソールからいってみましょうか。
良く雨用の靴、特に高級靴を嗜好する方で雨用に。。。
イギリス≪HARBORO RUBBER（ハルボロラバー）≫の≪Studded（スタッデッド）≫、通称≪Dainite（ダイナイト）≫を履いていらっしゃる方をお見かけます。
実はこれ結構滑ります。
何故かって言うと。。。
この部材真横から見てもらうと分かるんですが接地面が結構小さいんですね。
なので濡れた状態でタイルなど滑る床に踏み込むと思いの外ツルっといきます。
まぁ踏み込む前にマットなどで拭けば問題ないんですが、ついつい忘れてしまいがちです。
なので個人的には『雨用』と仰る方には積極的にはお勧めしていません。
むしろBROSENTなら。。。
イタリア≪Vibram（ヴィブラム）≫の≪Oil Resisting（オイルレジスティング）≫や。。。
≪Cape Town（ケープタウン）≫なんかをお勧めしています。
特に≪Cape Town（ケープタウン）≫はスポンジソールなので雪の上でも硬くならないので、ある程度の雪なら歩行可能です、と当店のお客様が仰ってました（笑）
さて『ラバーソールを履いているのにソックスが濡れた』と言う経験はありませんか？
ラバーソール履いているのに何故！？って感じなんですが、実はこれ大概の場合真下から来た水ではありません。
グッドイヤー製法の靴は。。。
足の裏から下に向かって『中底』『中物（コルクなど）』『本底』と重なっています。
しかも『中物（コルクなど）』は松脂などで練ってあるためレザーソールだろうとそうそう下からは侵入して来れないのです。
ではどこから侵入してくるのか！？
ここからです。
アッパーとソールの間の継ぎ目からです。
これ縫ってある靴の場合は致し方なしなんです。
因みにイタリア靴に多いマッケイ製法は靴の内部から本底を縫い付けるので底面に見える糸が靴内部に通じており、ここを通して靴内部に水が染み込みやすくグッドイヤー製法より雨に弱いと言った特徴があります。
ただ防御の方法が全くない訳ではなく。。。
こんな感じでここに壁を立てて防ぐ、と言う方法もございます。
ちょっとカジュアルな仕様なのでドレスには向きませんが、背に腹は代えられないので利用するのも手です。
次に雨に強い革を何点かご紹介しましょう。
ドレスならフランスの名門≪DuPuy（デュプイ）≫が生産する≪Puma H（プーマH）≫がお勧めです。
撥水革としては最新のものには敵わないと思うんですが、見た目が安っぽくならないのが良いです。
続いて最近では雨に強いことが大分知れ渡ったスエードから。
スエードタナリーとしては世界一と言っても過言ではないイギリス≪Charles・F・Stead（チャールズ・F・ステッド）≫の最新の撥水スエード≪Springbok（スプリングボック）≫です。
（恐らく）フッ素加工だと思うんですが、かなり強いです。
スエードからはもう一つ。
同じ≪Charles・F・Stead（チャールズ・F・ステッド）≫のシカ革スエード≪Doe Skin（ドエスキン）≫です。
こちらは≪Springbok（スプリングボック）≫と違い天然で水を弾きます。
革屋さん曰く『普通のスエードより油分が強いから』とのことですが、これが面白い位水を弾きます。
エンボスレザー＝型押し革は表面にプレスをかけているため比較的水に強いです。
特にこちらのフランス≪Haas（ハース）≫の≪Utah Calf（ユタカーフ）≫のように油分の強いエンボスレザーなら尚更です。
最後がBROSENTと言えばの。。。
シャークスキンです。
≪Doe Skin（ドエスキン）≫同様天然で水を弾きます。
理由をタンナーさんに聞いたら『学者さんじゃないんだから分かんないよ』と言われました。。。(;^_^A
理由が分からなくても弾けば良いんです。
更にシャークスキンは傷が付きにくいというおまけ付きです。
とBROSENTなら様々な素材や仕様で雨用の靴を作ることが出来ますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
ではでは。。。
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