
こんにちは、BROSENT(ブロセント)の清水です。
本日は靴好きの方に人気の意匠『シームレスバック』についてのお話をしようと思います。
皆さんはお好きですか?
本日はBROSENTオーダー会 in 京都高島屋の最終日です。

17時までとなっておりますので気になっている方はお早めにどうぞ!
では本題に行ってみましょう。
『シームレスバック』と言う靴の仕様をご存じでしょうか?
踵周りの処理の方法の一つで。。。

このように縫い目が無い仕様のことを言います。
昔はビスポーク系ブランド位でしか見ることが無かった仕様ですが、現在では既成靴でも時々見ることが出来ます。
『内側と外側のパーツを1枚で取っているので歩留まりが悪い(パターンが大きいので取り都合が悪いこと)ので高級』と書かれたりしていますが、歩留まりの話したら1枚で取ってるヴァンプとかの方がもっと悪いです。
また以前職人さんに聞いたら技術的にもそんなに難しいことでもないようです。
ただ単に見た目を美し見せるための工夫なのではないでしょうか?
ビスポーク系ブランド由来と言うことだからかでしょうか?靴好きさんの中にもこれ好きな方結構いらっしゃいます。
BROSENTでも『シームレスバックに出来ないですか?』とたまに聞かれることがあります。
残念ですが出来ません。
いややりません。
実はこれには理由があります。

これで分かりますかねぇ?
理想は実線のようにしっかり丸め込みたいんですが、1枚で取っているため反発が起こり破線のように広がってしまいがちなんです。
要は踵が大きくなりがちなんですね。
大きくなるということはホール感が落ちると言うことです。
なのでBROSENTではやりません。
出来ませんではありません。
釣り込み作業を手でしっかり行えば大丈夫なようですが、手でやると価格が合わなくなってしまいますし。。。
たまに無理やり『シームレスバック』するために靴の内側で繋いだりしているのを見ますがあれカッコ悪くないですか?
踵が大きくなる上に変なところに縫い目がある。
私ならやりません。
まぁ人の靴の踵のデザインなど見る人はそうそういないとは思いますが、一応デザインする時には気は配ります。
BROSENTにあるものですと。。。

『ドッグテイル』と呼ばれるデザインです。
まっすぐ上まで縫い割と呼ばれる縫い目を上げてしまうより耐久性を上げる効果があります。

うちではブーツにしか使っていませんが『棒市(ぼういち)』と言います。
踵後ろの革のことを『バックステイ』、日本では『市革』と言います。
棒状の『市革』なので『棒市』と言います。
見た目の好き好きはありますが、縫い目を革で隠しちゃってるので耐久性は抜群です。

こちらは『ちょぼいち』と言います。
小さい『市革』なので『ちょぼいち』です。
名前がちょっと可愛いですよね。
いずれも靴の内側と外側2枚の革を縫い合わせ、癖付けしてあるのでBROSENTの踵の小さいラストにもしっかりと対応できます。
見た目も大事ですが、履き心地はもっと大事。。。な気がする。。。靴屋さんとしては。。。
皆さんはどう思いますか?
ではでは。。。
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