修理でお預りした「Grenson(グレンソン)」何かベタベタしてるぞ・・・?

本間です。

 

先日「修理靴(リペア)」のご相談でご来店されたお客様。

お持ち頂いたお靴はイギリスメーカーの「Grenson(グレンソン)」です。

 

あれ?何か革が妙にベタベタしてますよ。

本来は光沢の出るレザーですが曇ってます。

良く言えばシットリしてるんですが・・・

シットリし過ぎてる様に感じます。

 

これはちょっとオカシイかもしれません。

その原因とは?

 

革靴を長くご愛用する為には日頃のメンテナンスが不可欠です。

特にメンテナンスで重要な事は「保湿」です。

所謂、革を乾燥させない事です。

 

そう言った意味では全く乾燥はしていない様に感じるこちらの「Grenson(グレンソン)」。

かなり保湿されているのか本当に「シットリ」としています。

 

 

ただ、シットリし過ぎてて触り心地がかなり「ベタベタ」してます。

そこで、お持ち頂いたお客様に確認させて頂きました。

 

本間「普段、お手入れされる時はどの様にされてますか?」

お客様「保湿用のグリースみたいなのを塗ってます。これだけ塗ってれば良いって言われて」

 

保湿用のグリース(・・?

これだけ塗ってれば良い(・・?

 

それだ!それがこのべた付きの原因でした。

少し前、いや今でも色んなお店で良く売ってます💦 あの天然成分だけで配合してるとかの革用の保湿油。。。

多分、皆様、1度は聞いた事が有るかもしれません!が・・・商品名は伏せさせて頂きますm(__)m

 

確かに初めの数回は革がシットリして良くなった様に感じるんです。

そして、塗った直後は「ツヤ」が出た様に感じるんです。

 

だけど、「塗るだけで良い」と言われてますからクリーナー等で落とさずにそのまま何度も重ねて塗ります。

油を何度も塗る訳なので、それはベタベタしてきますよね。

 

 

 

お客様、ご自身も使用されてて途中から「何か変だな・・ツヤが出なくなってるし」と感じていた様です。

そこで、更に色々調べた所「ミンクオイル」が良いんじゃないかと。

ミンクオイルも油分が主体です。

 

 決して、ミンクオイルもその前の「グリース」も悪いわけでは無いんです。

ただ、革との相性が悪かった・・・

 

正直、「Grenson(グレンソン)」含めて、所謂「ドレスシューズ」の様な靴には油分が主体のアイテムは

向いてません。

 

ワークブーツ等の厚みの有る「革」ならばまだしも、薄く柔らかい「カーフ」「キップ」と呼ばれる革では

オイルを吸収しきれず持て余し、馴染まないオイルがべた付きを起こします。

 

と言う事で、お修理のご依頼は最近ご依頼の多い「チャールズパッチ」のお修理ですがその前に

このべた付きも何とかしたいとの事で「クリーニング(革靴の水洗い)」もご一緒にお受けしました。

 

 

 

「M.Mowbray サドルソープ」と言う革用のクリーニング石鹸でしっかりと水洗い。

更に今回は異例ですが「油」を抜く為に「中性洗剤」を薄めて更に水洗いを行いました。

 

だいぶ余計な「油」が抜け、Grenson(グレンソン)ドレスシューズらしい光沢感の有る本来の姿を

取り戻しました。

 

それではお修理の「チャールズパッチ」と共に「before」⇒「after」でご覧下さい。

 


 

だいぶ、光沢感も戻りました。

発色も良く、やっぱりこちらの方が素敵です。

 

今回使用したメンテナンスアイテムはコチラ


「M.Mowbray サドルソープ 900円+税」・・・クリーニングに使用した皮革用水洗い石鹸

「クリーニング スポンジ 300円+税」・・・サドルソープ専用スポンジ

 

 

仕上げに使用したメンテナンスアイテムはコチラ

 

「ENGLISH GUILD(イングリッシュ ギルド)2000円+税」・・・英国製 乳化性クリーム

「ENGLISH GUILD  スプレットブラシ 700円+税」・・・クリーム塗布用ブラシ

「M.Mowbray ステインリムーバー  2000円+税」・・・革靴用汚れ落し

 

 

以上です。

私、本間が言う事が100%正しいとは言いませんが、25年間革靴をメンテナンスしてきた経験から

今回の様なblogを書かせて頂きました。

 

確かに「これだけ使えば大丈夫」って言われると知らなければそうしてしまいます。

でもその結果、やはり何かしら不具合が発生するのも事実です。

 

その革に適したお手入れ用品がちゃんと有ります。

普段、ワークブーツ等を履く事が無い方には「ミンクオイル」は使う用途が少ないと思います。

また「これだけ塗っておけば他は使う必要ない」・・・やはり仕上がりに物足りなさを感じると思います。

 

BROSENTではキチンとどの様な事に使いたいのかをしっかりと考えておススメさせて頂きます。

 

オーダーシューズでも修理靴でもメンテナンスでもこの道20年以上の経験からご案内するので

ご安心してご相談くださいね。

 

 

 

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